4.6. パーティションの設定

Magny-Cours をインストールするパーティションを設定します。空きスペースを利用するか、あるいは既存パーティションを削除またはリサイズして Magny-Cours をインストールするための領域を確保する必要があります。インストーラは既存のパーティションを認識して、中央の枠内に情報を表示します。パーティションの作成についてインストーラで自動的に行うこともできますし、手動で行うこともできます。自動で行う場合は、システムに最適なパーティション構成で作成されます。

注意

既存のパーティションをフォーマットして利用する場合、パーティション内のデータはすべて削除されます。十分にご注意ください。

ティップ

設定中やハードディスクフォーマット時に、マウントされていないハードディスクデバイスを検出したという内容の以下の例のようなダイアログが表示される場合は[キャンセル]ボタンをクリックしてください。

一番上のプルダウンリストからパーティションの作成方法について選択します。

選択したドライブ上のすべてのパーティションを削除してデフォルトのレイアウトを作成します。

選択デバイスの全パーティションを削除してデフォルトのパーティション構成でインストールを開始します。

選択したドライブ上の linux パーティションを削除してデフォルトのレイアウトを作成します。

選択デバイスの Linux パーティションを削除してデフォルトのパーティション構成でインストールを開始します。

現存するパーティションのサイズを変更し、空スペースに標準のレイアウトを作成します。

次の画面が表示されて既存パーティションのサイズ変更を行ってから空き領域にデフォルトのパーティション構成でインストールを開始します。

選択したドライブ上の空き領域を使用して、デフォルトレイアウトを作成します。

選択デバイスの空き領域にデフォルトのパーティション構成でインストールを開始します。

カスタムレイアウトを作成します。

手動でパーティション構成を設定します。項4.6.1 を参照してください。

以降の項目を指定します。

システムを暗号化する

パーティションを暗号化する場合に選択します。

このインストールに使用するドライブを選択してください。

既存デバイスが表示されています。チェックボックスを選択するとインストールしたシステムで使用し、解除すると使用しません。既存デバイスのパーティション内にデータが存在する場合は十分注意して選択/解除してください。パーティションは初期化されるためすべてのデータは削除されます。

このインストールを起動するドライブ

プルダウンリストからブートデバイスを選択してください。

パーティションレイアウトの再確認と変更

このチェックボックスを選択するとインストーラは、項4.6.1 の画面を表示します。グラフィカルなインターフェースでマウスを使用しながらパーティションの設定を行えます。自動パーティション設定ができなかったときや、手動でパーティションを設定したい場合に選択してください。

注意

「カスタムレイアウトを作成します。」または「パーティションレイアウトの再確認と変更」 を選択せずに[次]ボタンをクリックすると次のダイアログが表示されます。[変更をディスクに書き込む]ボタンをクリックするとパーティションのフォーマットが開始されインストーラは次のステップに進みます。[戻る]ボタンをクリックして元の画面に戻ります。

これ以降の説明は、「カスタムレイアウトを作成します。」を選択した場合、もしくは「パーティションレイアウトの再確認と変更」 を選択しパーティションの設定を行う場合の手順です。

4.6.1. パーティションレイアウトの確認と変更

「カスタムレイアウトを作成します。」を選択した場合、もしくは「パーティションレイアウトの再確認と変更」 を選択し[次]ボタンをクリックすると以下の画面が表示されます。

この画面を操作することで、新規パーティションの作成、既存パーティションの一部更新、削除等が行えます。

注意

定義したパーティション設定が実際にハードディスクへ反映されるのは、パッケージをインストールする直前です。それまでは[リセット]ボタンをクリックし、もとの状態へ戻すことができます。

画面上部にハードディスクを表すバーが表示されます。複数の ハードディスクが搭載されている場合は、/dev/sda、/dev/sdb... と接続されたハードディスクの数だけバーが表示されます。この例では、2 台のハードディスクが接続されています。

Free と表示されているバー(例の/dev/sdb )は、ハードディスクの空き領域を示しています。したがって、このハードディスクには、ひとつもパーティションが作成されていないことが分かります。すでにパーティションが存在する場合は、既存のパーティション構成が表示されます(例の/dev/sda)。画面下部にも各デバイスの詳細情報が表示されます。作成や削除などの操作は、画面上部のバーまたは画面下部の行のいずれを選択しても操作することができます。

新たに、Magny-Cours をインストールするために、既存のパーティション情報を削除するにはパーティションやドライブを選択し[削除]ボタンをクリックします。次の確認ダイアログが表示され[削除]ボタンをクリックするとパーティションは削除されます。

4.6.1.1. パーティションの新規作成

ハードディスクの空き領域に新規パーティションを作成する手順を示します。

Magny-Cours をインストールするには、最低でも /(ルート)ディレクトリをマウントするパーティションとスワップパーティションと呼ばれる 2 つのパーティションが必要です。新規パーティションを作成するには[追加]ボタンをクリックします。次の画面が表示されます。

設定項目は以下の通りです。

マウントポイント:

このプルダウンリストではマウントポイントを選択します。マウントポイントの概要は以下のとおりです。

表 4-1. マウントポイント

// パーティションは、ルートディレクトリをマウントするパーティションで必ず作成する必要があります。
/boot/boot パーティションには、カーネルや Linux が起動するのに必要なファイルが格納されます。なるべくディスクの先頭に別途作成することをお勧めします。
/home/home パーティションには、ユーザーのホームディレクトリが作成されます。別途作成することをお勧めするパーティションです。
/tmp/tmp パーティションには、一時ファイルが置かれます。動的にサイズが変更されるので、他のディレクトリへの影響を考慮して別途作成することをお勧めするパーティションです。
/usr/usr パーティションには、RPM パッケージやその他ソフトウェアなどが格納されます。別途作成することをお勧めするパーティションです。
/var/var パーティションには、ログファイルやメール、印刷時のスプールファイルが置かれます。動的にサイズが変更されるので、他のディレクトリへの影響を考慮して別途作成することをお勧めするパーティションです。
/usr/local/usr/local パーティションにはユーザーが独自にインストールしたソフトウェアを置くためなどに使用されます。
/opt/opt パーティションは、多くの場合別途作成する必要はありませんが一部のアプリケーションなどで利用されることがあります。

注意

/boot ディレクトリには、Linux カーネルや Magny-Cours の起動時に使用されるファイルが格納されます。昔の PC/AT 互換機の中には、起動時にハードディスクの 1023 番シリンダ(約 8GB)までしかアクセスできないという BIOS の制限により、それ以降のパーティションに Linux をインストールしてしまうとブートローダーが OS を起動できない可能性があります。そのために、ディスクの先頭領域に小さな /boot パーティションを作成し、この問題を回避することがあります。しかし、最近のコンピュータであれば、ほとんど問題になることはありませんので、必ずしも作成する必要はありません。

ティップ

リストにないマウントポイントを指定したい場合は、直接入力することができます。

ファイルシステムタイプ

このプルダウンリストでは、パーティションのファイルシステムのタイプを選択します。概要は以下のとおりです。

表 4-2. ファイルシステムタイプ

efiItanium を搭載したシステムで、OS ローダーを使用可能とするための EFI ファイルシステムのパーティション
ext2一般的に Linux で利用されている Ext2 ファイルシステムのパーティション
ext3Ext2 にジャーナリング機能を追加した Ext3 ファイルシステムのパーティション
Physical volume(LVM)LVM のボリュームグループを構成するパーティション
Software RAIDRAID 用のパーティション
swapスワップ領域用のパーティション
vfatWindows 9x/Me などで利用されている FAT32 ファイルシステムのパーティション
xfsXFS ファイルシステムのパーティション。SGI の UNIX OS(IRIX)で利用されているファイルシステムを Linux へ移植したものです。

使用可能なドライブ:

パーティションを作成するデバイスのチェックボックスを選択します。

サイズ(MB):

作成するパーティションのサイズを指定します。単位は MB です。

追加容量オプション

サイズ指定時のオプションを選択できます。

表 4-3.

固定容量"サイズ" で指定した容量でパーティションを作成します。
指定限度まで使用(MB):"サイズ" で指定したサイズ以上の作成が可能な場合には、この項目のテキストボックスに指定したサイズまでの範囲で最大サイズのパーティションを作成します。
最大許容量まで使用選択したドライブで可能な最大サイズのパーティションを作成します。
基本パーティションにする

強制的にプライマリパーティションにします。

暗号化

パーティションを暗号化します。

ここでは、/boot、/(root)、Swap の 3 つのパーティションを作成する場合の例で解説します。まず、既存のパーティションが存在する場合は、選択し[削除]ボタンをクリックし削除しておきます。続いて /boot パーティションを作成します。デバイスの Free と表示されているバーを選択し[新規]ボタンをクリックし、以下の例のように設定し[OK]ボタンをクリックします。

表 4-4. /boot パーティションの作成

マウントポイント:/boot
ファイルシステムタイプ:ext3
使用可能なドライブ:sda
サイズ(MB):100
追加容量オプション固定容量

作成した /boot パーティションが画面上部のバーに次のように表示されます。このパーティションをクリックすると画面中央の詳細情報が反転表示されます。また、ダブルクリックまたは選択し[新規]ボタンをクリックすると編集画面が表示され設定を変更できます。

次に、スワップパーティションを作成します。同じように[新規]ボタンをクリックし次のように設定します。

表 4-5. スワップパーティションの作成

マウントポイント:-
ファイルシステムタイプ:swap
使用可能なドライブ:sda
サイズ(MB):512
追加容量オプション固定サイズ

項目を設定したら[OK]ボタンをクリックします。

注意

スワップパーティションのサイズは、各システムの環境に依存しますが、一般的には、物理メモリサイズの 2〜3 倍のサイズを確保するのがよいと言われています。しかし、今では GB 単位のメモリを搭載するコンピュータも珍しいことではなく、あくまでも目安にすぎません。

次に、ルートパーティションを作成します。同じように[新規]ボタンをクリックし次のように設定します。

ここでは、残りの /dev/sda ハードディスク領域すべてをルートパーティションとして作成することにします。項目を設定して[OK]ボタンをクリックします。

表 4-6. ルートパーティションの作成

マウントポイント:/
ファイルシステムタイプ:ext3
使用可能なドライブ:sda
サイズ(MB):-
追加容量オプション最大容量まで使用

すべてのパーティションについて完了後、次の画面で作成したパーティション構成を確認し[次]ボタンをクリックします。

次のダイアログが表示されますので[変更をディスクに書き込む]ボタンをクリックしてください。パーティションのフォーマットが開始されインストーラは次のステップに進みます。

パーティションのフォーマット中は以下のように表示されます。

4.6.1.2. パーティションの変更

すでに存在しているパーティションの設定を変更するための手順を解説します。

既存パーティションの中から設定を変更したいパーティションをダブルクリックするか、クリックをして選択し[編集]ボタンをクリックします。以下の画面が表示されます。

以下の項目を変更することができます。

マウントポイント:

このプルダウンリストではマウントポイントを選択します。マウントポイントの概要は、パーティションの作成と同様です。項4.6 を参照してください。

フォーマットする:

フォーマットします。プルダウンリストからパーティションのファイルシステムのタイプを選択します。概要は、パーティションの作成と同様です。項4.6 を参照してください。

サイズを変更

パーティションサイズを変更します。変更するサイズを MB 単位に指定してください。

暗号化

パーティションをフォーマットする場合に指定でき、暗号化します。

ティップ

インストール後の Magny-Cours から既存のパーティションにアクセスしたい場合は、ここでマウントポイントを指定できます。

注意

フォーマットが実行されると、データはすべて削除されます。既存のファイルシステムにマウントポイントの設定をした場合などフォーマットする必要のないパーティションは、"フォーマットする:" の選択が解除されていることを必ず確認してください。