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ブートとディスク管理 No. 361

Ext3(Third Extended Filesystem)の使い方


【解説】
Linuxは標準ファイルシステムとして、Extファイルシステム、Ext2ファイルシステムと
変遷してきました。現在では多くのLinuxディストリビューションがExt2ファイルシステム
を採用しています。

今回新たにExt2ファイルシステムの拡張版として、Ext3というファイルシステムが誕生し
ました。このExt3ファイルシステムは、従来のExt2ファイルシステムにジャーナル機能を
追加したものです。ジャーナルとは、ファイルシステムに対する変更などを記録するデー
タベースのことです。マシンの障害時などには、ファイルシステムの整合性をこのジャー
ナルから確認することにより、スムーズな復旧を促します。

例えば、今まではシステムが異常終了した場合、再起動時にfsckコマンドが動作して、
長時間に渡りファイルシステムをチェックしていましたが、Ext3ファイルシステムでは
通常の起動と変わらない時間で起動します。

また、Ext3ファイルシステムの特徴の1つとして、Ext2ファイルシステムの上位互換であ
ることがあげられます。つまり、Ext3に対応していないKernelであっても、Ext2ファイル
システムとしてアクセスが可能です。また、ルートファイルシステムがExt3ファイルシス
テムの場合は、liloや/etc/fstabなどを書き換える必要はありません。
それ以外のパーティションは/etc/fstabにExt3ファイルシステムであることを明示しなけ
ればなりませんが、明示しなかったとしても、単にExt2ファイルシステムパーティション
としてアクセスできます。

【Ext3ファイルシステムの作成方法】
■ 準備
必要なパッケージは以下のとおりです。

e2fsprogs

上記のパッケージがインストールされているかどうかをrpmコマンドで確認し、
インストールされていない場合はインストールしてください。

■ Ext2ファイルシステムからの変換
既存のExt2ファイルシステムのパーティションをExt3ファイルシステムに変換する方法を
解説します。作業を開始する前に、変換したいパーティションのバックアップを必ず行っ
てください。

umountできないパーティションは、必ずシングルユーザーモードに変更してから以下の処
理をおこなってください。

次に、Ext3ファイルシステムへ変換するために以下のコマンドを実行します
(変換するパーティション名が/dev/hdb5の場合)

# tune2fs -j /dev/hdb5
tune2fs 1.20-WIP, 03-Jan-2001 for EXT2 FS 0.5b, 95/08/09
Creating journal inode: done

fsckコマンドで変換されたパーティションがcleanであるかどうかを検証するためにfsck
コマンドを実行します。

# fsck /dev/hdb5
Parallelizing fsck version 1.20-WIP (03-Jan-2001)
e2fsck 1.20-WIP, 03-Jan-2001 for EXT2 FS 0.5b, 95/08/09
JFS DEBUG: (journal.c, 159): e2fsck_journal_init_inode: Using journal inode 8
/dev/hdb5: clean, 6342/1876800 files, 92089/3751161 blocks

変換されたパーティションがExt3ファイルシステムで認識されるように、必要に応じて
/etc/fstabの変更をしてください。

再び、変換されたパーティションをmountし、変換されたパーティションがExt3ファイル
システムでmountされているかを確認するために df コマンドを実行します。

# df -T
ファイルシステム 形式  1k-ブロック 使用済   使用可 使用率% マウント場所
/dev/hda1     ext2    14761044   6263852   7747360  45% /
/dev/hdb5     ext3    14769044      4120  14014692   1% /Ext3

■  Ext3パーティションの新規作成
空いている領域に新しくExt3パーティションを作成する方法を解説します。

以下のコマンドを実行します。
(新規作成するパーティション名が/dev/hda2の場合)

# mke3fs /dev/hda2
mke2fs 1.20-WIP, 16-Nov-2000 for EXT2 FS 0.5b, 95/08/09
Filesystem label=
OS type: Linux
Block size=4096 (log=2)
Fragment size=4096 (log=2)
1876800 inodes, 3751161 blocks
187558 blocks (5.00%) reserved for the super user
First data block=0
115 block groups
32768 blocks per group, 32768 fragments per group
16320 inodes per group
Superblock backups stored on blocks:
       32768, 98304, 163840, 229376, 294912, 819200, 884736,1605632, 2654208
Writing inode tables: done
Writing superblocks and filesystem accounting information: done

fsckコマンドで作成されたパーティションがcleanであるかどうかを検証するためにfsck
コマンドを実行します。

# fsck /dev/hda2
Parallelizing fsck version 1.20-WIP (16-Nov-2000)
e2fsck 1.20-WIP, 16-Nov-2000 for EXT2 FS 0.5b, 95/08/09
/dev/hda2: clean, 12/1876800 files, 59930/3751161 blocks

変換されたパーティションがExt3ファイルシステムで認識されるように、必要に応じて
/etc/fstabの変更をしてください。
作成されたパーティションをmountし、dfコマンドで作成されたパーティションがExt3
ファイルシステムでmountされているかを確認するために df コマンドを実行します。

# df -T
ファイルシステム 形式  1k-ブロック 使用済   使用可 使用率% マウント場所
/dev/hda1     ext2    14761044   6263852   7747360  45% /
/dev/hda2     ext3    14769044      4120  14014692   1% /Ext3


キーワード
filesystem ext3 Journaling File System

関連文書
(none)

対象製品
  • Turbolinux Advanced Server 6
    Last modified : Mon May 21 JST 2001 # 2