• お問い合わせ
  • ユーザー登録
ドキュメント
クラスタノードへの転送方法でダイレクトフォワーディングを使用した場合の構成例

はじめに

Turbolinux Cluster Server 7(以降TLCS)を使用したクラスタでは、クライアントからの要求(パケット)を、サーバが稼動するノードであるクラスタノードに転送する方法として、ダイレクトフォワーディング、トンネリング、NATの3種類で構成することが可能です。ここでは、ダイレクトフォワーディングを使用した場合の構成例について説明します。

構成例

まず、次の構成図を確認してください。

この構成では、192.168.4.0/255.255.255.0(ドメイン名:turbolinux.gr.jp)のネットワークで、TLCSを使用しホスト名node3.turbolinux.gr.jp, node4.turbolinux.gr.jpで稼動するWebサーバを、負荷分散型でクラスタリングします。

TLCSが稼動するノードの設定

TLCSが稼動する各ノードでは、OS及びTLCSのインストール後に、turboclusteradminを使用して(又は直接編集)、次の構成ファイル(/etc/clusterserver/clusterserver.conf)を作成し保存します。

# TurboLinux Cluster Server config file /etc/clusterserver/clusterserver.conf

# *** global parameters ***
NetworkMask  255.255.255.0

# *** NAT specific parameters ***
NAT
EndNAT

# *** user checks ***
UserCheck httpAgent
  check  /usr/bin/httpAgent
EndUserCheck

# *** services ***
Services
  Service  http             tcp:80      httpAgent
EndServices

# *** servers ***
Servers
  Server  node3             192.168.4.33       direct
  Server  node4             192.168.4.34       direct
EndServers

# *** server pools ***
ServerPool ServerGroup1
  AddServer  node3                      http/1
  AddServer  node4                      http/1
  CheckServerFrequency  120
  CheckServerTimeout    10
  CheckPortFrequency    240
  CheckPortTimeout      120
EndServerPool

# *** router pools ***
AtmPool router1
  AddAtm  192.168.4.31
  AddAtm  192.168.4.32
  SendArpDelay          20
  MaxLostHeartbeats     3
  HeartBeatDelay        1
  NumConnections        100000
  NumServers            1000
  NumServices           100
  ConnectionTimeout     10
EndAtmPool

# *** virtual hosts ***
VirtualHost 192.168.4.30
  AddAtmPool  router1
  AddServerPool  ServerGroup1
EndVirtualHost

クラスタノードの設定

クラスタリングするサービスが稼動する各ノードでは、OS及びクラスタリングするサービスをインストール・設定後に、クライアントから直接接続可能かを確認します。今回の例では、ホスト名node3.turbolinux.gr.jp, node4.turbolinux.gr.jpで、Webサーバを稼動させ、クライアントノードのWeb ブラウザから各ノードにアクセスできることを確認します。

ダイレクトフォワーディングでは、TLCSは、クライアントからのパケットに変更を加えず、クラスタノードに転送します。クライアントからのパケットの宛先アドレスは、仮想IPアドレスです。これを、TLCSは、そのままクラスタノードに転送します。従って、転送されるクラスタノードでは、宛先アドレスが仮想IPアドレスでも応答できるように設定する必要があります。クラスタノードであるホスト名node3.turbolinux.gr.jp, node4.turbolinux.gr.jpのノードで、次のコマンドを実行(スーパーユーザで)して、宛先アドレスが仮想IPアドレスでも応答できるように設定します。

# ifconfig lo:0 192.168.4.30 netmask 255.255.255.255 up

このコマンドは、エイリアスの機能を使用し、ループバックインターフェイスにエイリアスを追加して仮想IPアドレスを設定します。

上記のコマンドを、/etc/rc.d/rc.localに記述するか、turbonetcfgで同様の設定を行い、OSを再起動する度に、エイリアスの機能を使用し、ループバックインターフェイスにエイリアスを追加して仮想IPアドレスを設定するようにします。

次に、注意しなければならない点は、仮想IPアドレスに対するARPブロードキャストに反応しないように設定する必要があることです。もし、反応する場合は、クラスタシステムが正常に機能しません。インターフェースのARP応答をオフするには /proc ファイルシステムを使用します。次のコマンドを実行し、/proc/sys/net/ipv4/conf/all/hidden および /proc/sys/net/ipv4/conf/lo/hidden ファイルに 1 をエコーします。

# echo 1 > /proc/sys/net/ipv4/conf/all/hidden
# echo 1 > /proc/sys/net/ipv4/conf/lo/hidden

OSを再起動するたびに自動的にARPブロードキャストに反応しないように設定するには、上記のコマンドを/etc/rc.d/rc.localへ記述しておく必要があります。「Turbolinux Cluster Server 7 ユーザーガイド」の P77では、kparamを使用することで、システム再起動時に hiddenファイルの値を保持できるとの記述がありますが、kparam 実行時には、まだネットワークインターフェースが起動されていないため、値は反映されませんので注意してください。

もし、クラスタノードが、UNIXやWindows OSなどLinuxではない場合でも仮想IPアドレスに対するARPブロードキャストへの反応を行わないように設定することでクラスタノードとして構成することができます。

以上で設定は完了です。クライアントノードのWeb ブラウザから、仮想IPアドレス192.168.4.30(ホスト名:www.turbolinux.gr.jp)にアクセスし、ホスト名node3.turbolinux.gr.jp, node4.turbolinux.gr.jpの各Webサーバのコンテンツを表示できることを確認します。

関連文書
(none)

対象製品
  • Turbolinux Cluster Server 7
  • Turbolinux Cluster Server 6
Last modified : Mon Jul 8 JST 2002 # 1