付録 B. LVM (Logical Volume Manager)の設定

Turbolinux Client 12.5 のインストーラでパーティションの設定画面でデフォルトのレイアウトを選択すると LVM が採用されます。ここでは手動で LVM のシステムを構築する手順を解説します。

注意

手動で LVM のシステムを構築するには、事前に LVM に関する知識が必要です。LVM でのディスク運用管理に熟知したユーザーのみ利用してください。

LVM(Logical Volume Manager)を利用すると物理的に複数のハードディスクをグループ化して 1 つの論理的なディスク(ボリュームグループ)を形成することができます。SCSI / IDE などのインターフェースに関係なく仮想的なディスクを作成することができますので、大規模なシステムにおいても容易なディスク管理が可能になります。複数あるそれぞれの物理ディスクの一部のパーティションだけをお互いに結合させて 1 つのディスクに見せかけることもできます。例えば、/dev/sda2(5GB)、/dev/sdb6(5GB)、/dev/sdc2(5GB)の 3 つのパーティションが空いているシステムでは 15GB の新たな仮想ディスクを作成することができます。そして、その仮想ディスク中に複数のパーティション(ロジカルボリューム)を作成することができます。また、そのロジカルボリュームのサイズ変更が非常に容易に行えますので柔軟なディスク運用が可能となります。

LVM の設定は、以下の手順で行います。

  1. フィジカルボリュームの作成

  2. ボリュームグループの作成

  3. ロジカルボリュームの作成

Turbolinux Client 12.5 のインストーラは、グラフィカルなユーザーインターフェースで LVM の設定が可能です。

インストーラのパーティション設定画面でプルダウンリストから "カスタムレイアウトを作成します。" か "パーティションレイアウトの再確認と変更" を選択して次の画面を表示します。まずは、 /boot パーティションを作成しておいてください。続いて フィジカルボリュームを作成するには[新規]ボタンをクリックし、次の画面で[ファイルシステム]から[physical volume(LVM)]を選択します。各設定項目は、項3.6 を参照してください。

設定後、[OK]をクリックします。同様に、フィジカルボリュームとするパーティションをすべて指定します。

次に、ボリュームグループを作成しロジカルボリュームを追加します。ボリュームグループとは、ロジカルボリュームを作成するための仮想ディスクと言えます。[LVM]ボタンをクリックすると、以下の画面が表示されます。

"ボリュームグループ名" にボリュームグループの名前を入力し、"使用する物理ボリューム" からフィジカルボリュームを選択します。物理エクステント(LVM の扱う記憶領域の最小単位)の指定も可能です。

"論理ボリューム" の[追加]ボタンをクリックすると次の画面が表示されます。

"マウントポイント"、"ファイルシステム" を選択し、"論理ボリューム名" にロジカルボリュームの名前を、"サイズ" にはサイズを入力し[OK]ボタンをクリックします。同様に必要なロジカルボリュームを作成します。

"論理ボリューム" 欄に作成したロジカルボリュームがリスト表示されます。論理ボリュームを選択して[編集]ボタンをクリックすると設定内容を変更することができます。また、[削除]ボタンをクリックし削除することも可能です。

設定完了後[OK]ボタンをクリックします。次のように LVM が作成されます。

設定完了後、[次]ボタンをクリックして進みます。ブートローダーの設定画面(項3.7 を参照)が表示されます。以降の操作は通常のインストールと同様です。