SpamAssassin の設定ファイルは、/etc/mail/spamassassin/local.cf です。全体に適用されるルールを記述します。ユーザーごとのルールは、ホームディレクトリ以下 $HOME/.spamassassin/user_prefss に記述することができます。また、モジュールのロードは、/etc/mail/ ディレクトリ以下にある拡張子が .pre のファイルに記述されています。
/etc/mail/spamassassin/local.cf には以下の内容がコメントとして記述されています。他にも非常に多くのデフォルトの設定ファイルが /usr/share/spamassassin/ ディレクトリ以下に用意されています。これらは変更すべきではありません。
# rewrite_header Subject *****SPAM***** # report_safe 1 # trusted_networks 212.17.35. # lock_method flock # required_score 5.0 # use_bayes 1 # bayes_auto_learn 1 # bayes_ignore_header X-Bogosity # bayes_ignore_header X-Spam-Flag # bayes_ignore_header X-Spam-Status |
各パラメータの概要は、以下の通りです。
spam と判断された場合に件名を書き換える指定です。
“1”(デフォルト)指定の場合は spam レポートをヘッダに挿入しオリジナルメッセージは添付します。“2”指定はオリジナルメッセージは text/plain になります。“0”指定は ヘッダに X-Spam-Report を追加するのみでメールボディには変更を加えません。“0”指定に変更することで SPAM と判定された場合もレポートメッセージに変更されてしまうのを防ぎます。
信頼する(spam を送出しない)ネットワークの指定です。
ファイルロックメソッドの指定です。
SPAM と判定される閾値(しきいち)の指定です。
ベイズ判定を使用するかどうかの指定です。ベイズ関連のデフォルト指定になります。
高いスコアや低いスコアのメールを学習システムに自動的に入れるかどうかの指定です。
ISP など上流のメールサーバーでフィルタリングされたメールや ML により添付されている X-Bogosity や X-Spam-Flag や X-Spam-Status のようなヘッダを無視します。
設定変更後は SpamAssassin を再起動し変更を反映してください。
プラグインのロードは、/etc/mail/spamassassin/*.pre ファイルに記述されています。バージョンごとの名前のついた init.pre、v310.pre、v312.pre、v320.pre といったファイルがあり以下のような記述で標準のモジュールが読み込まれています。
loadplugin Mail::SpamAssassin::Plugin::URIDNSBL loadplugin Mail::SpamAssassin::Plugin::Hashcash loadplugin Mail::SpamAssassin::Plugin::SPF loadplugin Mail::SpamAssassin::Plugin::WhiteListSubject 略... |
![]() | 標準モジュールのいくつかはコメントアウトされた状態で設定されています。有効にするには先頭の“#”(コメント記号)を削除してください。 |
![]() | 設定ファイルの読み込みは /etc/mail/spamassassin/*.pre(全体のプラグイン制御ファイル)→ /usr/share/spamassassin/*.pre (プラグイン制御ファイル)→ /var/lib/spamassassin/VERSION/*.pre(sa-update により自動生成されたプラグイン制御ファイル)→ /usr/share/spamassassin/*.cf (設定ファイル)→ /var/lib/spamassassin/VERSION/*.cf (sa-update により自動生成された設定ファイル)→ /etc/mail/spamassassin/*.cf (設定ファイル)→ $HOME/.spamassassin/user_prefs (ユーザーごとの設定ファイル)の順で行われ設定は上書きされます。/etc/mail/spamassassin/*.pre ファイルと /etc/mail/spamassassin/*.cf ファイルのみ管理者による変更が可能です。上書き処理であることを考慮し記述する場所に注意してください。 |
spamass-milter で判定結果の動作を指定するためのオプションを変更するには /etc/sysconfig/spamass-milter ファイルを必要に応じ編集します。初期状態ですべてコメントとして記載されていますので、“#”(コメント記号)を削除して必要な編集を行ってください。
#USER=spamass-milter #SOCKET=unix:/var/run/spamass-milter/spamass-milter.sock #REDIRECT_ADDRESS="" #BCC_ADDRESS="" #DEFAULTDOMAIN="" #IGNORE_NETWORKS="" #REJECT_THRESHOLD="" #DEFAULTUSER="" #SPAMC_ARGS="" #EXTRA_ARGS="-m" |
プロセスの実行ID。通常は変更の必要はありません。
postfix と通信するソケットの指定。postfix の設定ファイルでのソケットの指定と合わせます。通常は変更の必要はありません。
指定した E-mail アドレスに SPAM のタグをつけてリダイレクトします。エンベロープの 受信者情報は削除されます。
指定した E-mail アドレスに SPAM のタグをつけてコピーを送ります(Bcc)。エンベロープの 受信者情報は保有されます。
デフォルトドメインの指定です。
SpamAssassin による検査に渡さず SPAM 判定を行わないネットワークの指定です。
指定数値以上の時、スキャンしたメールを受信せずエラーを返します。
デフォルトユーザーの指定です。
spamc(SpamAssassin の spamd デーモンの クライアント)へ渡すオプションの指定です。
その他の spamass-milter のオプションを指定します。
設定変更後は spamass-milter を再起動し変更を反映してください。