11.7. 受信サーバー側の設定例(SenderID/SPF)

SenderID/SPF(Classic SPF)による送信ドメイン認証を利用する場合に最低限必要な受信サーバー側の設定は以下の通りです。例は Postfix の場合です。

main.cf の編集

/etc/postfix/main.cf ファイルに以下を記述します。

smtpd_milters = unix:/var/run/sid-milter/sid-milter.sock
non_smtpd_milters = unix:/var/run/sid-milter/sid-milter.sock

ティップ

non_smtpd_milters を有効にすると、非 SMTP 接続のメールも検証の対象になります。ローカルホストから mail コマンドで送信したメールなど、エンベローブやメールヘッダから送信元ドメインの情報を取得できないため、受信を拒否してしまいます。これを回避するには、次の例のように設定します。

  1. 任意のパスにローカルホスト(127.0.0.1)を記述したピアリストを作成します。例は /etc/mail/sid-milter/peerlist です。

    # mkdir /etc/mail/sid-milte
    # vi /etc/mail/sid-milte/peerlist

    次のように記述します。

    127.0.0.1
  2. /etc/sysconfig/sid-milter ファイルの以下行のコメント記号を削除し、ピアリストのパスを指定します。

    ALWAYS_PASS_HOSTS= "/etc/mail/sid-milte/peerlist"

    以降の手順に従って sid-filter デーモンを起動します。

デーモン起動

次のように実行し必要なデーモンを起動します。

# /etc/init.d/sid-milter start
Starting sid-filter:                                                      OK
# /etc/init.d/postfix start
Starting postfix:                                                         OK

既に起動されている場合には次のように必要なデーモンを再起動します。

# /etc/init.d/sid-milter restart
Stopping sid-filter:                                                      OK
Starting sid-filter:                                                      OK
# /etc/init.d/postfix restart
Shutting down postfix:                                                    OK
Starting postfix:                                                         OK

ティップ

Turbolinux 11 Server の sid-filter は、すべてのメールを受信しその処理結果をメールヘッダに追加する指定になっています。sid-filter のオプションを変更したい場合は /etc/sysconfig/sid-milter を編集しデーモンを再起動します。主な設定項目は以下の通りです。

表 11-14.

パラメータ説明
USERプロセスの実行ID。通常は変更の必要はありません。
SOCKETpostfix や sendmail と通信するソケットの指定。postfix や sendmail の設定ファイルでのソケットの指定と合わせます。通常は変更の必要はありません。
ALWAYS_PASS_DOMAIN検証対象にしない(常にパスする)ドメインの指定です。リストのパスを指定します。
ALWAYS_PASS_HOSTS検証対象にしない(常にパスする)ホストの指定です。リストのパスを指定します。
REJECTION_MESSAGE拒否メッセージの指定です。
REJECTION_LEVEL処理レベルの指定です。デフォルトは 0 で全てのメールを受信します。
EXTRA_ARGSsid-filter デーモンに渡すその他のオプションを指定します。デフォルトでは “-h -l”が指定されています。それぞれメールヘッダに sid-filter の情報を追加、ログ出力ありという指定です。

設定完了後、メールを受信するとメールヘッダ Authentication-Results: の sender-id= や spf= に認証結果が記録されます。