2.2. 設定ファイル(/boot/grub/grub.conf)の詳細

以下は、GRUB の設定ファイルである /boot/grub/grub.conf の例です。# で始まる行はコメントと見なされます。この例では、設定ファイルの基本的な内容を解説するために、デュアルインストールした Windows を起動するためのエントリも含まれています。しかし、サーバーとして運用するシステムでデュアルブート環境の構築はお勧めできません。通常は、Turbolinux 11 Server のみをインストールしてください。

# This file was converted from /etc/lilo.conf by gilo-0.95-1.
timeout 15
password --md5 $1$hr1DGT.z$mLglt9AJB9SKCWS67Bcvf1
default 0
fallback 1
splashimage (hd0,0)/grub/splash.xpm.gz
# keymap for jp106
setkey doublequote at
setkey ampersand caret
setkey quote ampersand
setkey parenleft asterisk
setkey parenright parenleft
setkey tilde parenright
setkey equal underscore
setkey plus colon
setkey colon quote
setkey asterisk doublequote
setkey bracketleft bracketright
setkey braceleft braceright
setkey bracketright backslash
setkey braceright bar
setkey backslash equal
setkey underscore plus
setkey backslash bracketleft
setkey bar braceleft
setkey F9 equal
setkey F10 bracketleft
setkey equal k73
setkey bracketleft k7d

title Turbolinux
kernel (hd0,2)/boot/vmlinuz root=0803
initrd (hd0,2)/boot/initrd

title Windows_OS
chainloader (hd0,0)0+1

最初に理解しておきたいのは、GRUB でのハードディスクの指定方法です。フロッピーディスクの場合は fd0、ハードディスクの場合は hd0、hd1... と BIOS が認識した順番に割り当てられます。IDE と SCSI の区別はありません。また、パーティション番号は先頭から 0、1... と順番に割り当てられます。

例えば、ご使用のコンピュータに 2 台の SCSI ハードディスクが搭載されており、それぞれがプライマリマスターとセカンダリマスターに接続されている場合、プライマリマスターのハードディスクは (hd0) と指定し、セカンダリマスターのハードディスクは (hd1) と指定します。また、プライマリマスターのハードディスクに作成した 1 つ目のパーティションは (hd0,0)、2 つ目のパーティションは (hd0,1) と指定します。セカンダリマスターのハードディスクに作成した 1 つ目のパーティションであれば (hd1,0) 、2 つ目のパーティションであれば (hd1,1) のようになります。

/boot/grub/grub.conf の設定は全般設定と個別設定の 2 つに大きく分かれます。

全般設定とは、全てに有効な設定項目であり、代表的な設定項目は以下の通りです。

timeout

default で指定した OS を起動するまでの待ち時間を指定します。

password

GRUB のパスワードを指定します。Turbolinux 11 Server ではインストール時に設定した root と同じパスワードがデフォルトで設定されます。

default

timeout で設定した時間が経過してもブートメニューを選択しなかった場合に起動する OS を指定します。ラベルの番号は title の登録順に 0、1...と順番に割り当てられます。

fallback

default で指定した OS の起動に失敗した場合に起動する OS を指定します。

splashimage

背景の画像ファイルを指定します。

setkey

キーマップを変更することができます。Turbolinux 11 Server のインストール時に日本語キーボードを選択すれば、適切なキーマップは自動的に設定されます。

個別設定には、各 OS を起動するための情報が記述されます。title から開始され、次の title までが該当する OS を起動するための設定項目になります。個別設定の代表的な項目は以下の通りです。

title

GRUB の起動画面に表示されるブートメニューを指定します。

kernel

カーネルのブートイメージを指定します。スペースで区切り、続けてカーネルパラメータの指定が可能です。この例では、root=0803 が指定されています。これは、/ パーティションが /dev/sda3 であることを指定しています。数字の 0803 は、デバイスの「メジャー番号」と「マイナー番号」です。Linux システムは各種デバイスをこれら 2 つの数字で認識しています。例えば、/dev/sda のメジャー番号は 8、マイナー番号は 0 であり、このデバイス上に作成された /dev/sda3 のメジャー番号は同様に 8、マイナー番号は 3 になります。/dev ディレクトリに格納されているデバイスファイルを ls コマンドで参照すれば、各デバイスに割り当てられているメジャー番号とマイナー番号を確認することができます。なお、Turbolinux 11 Server のインストーラはメジャー番号とマイナー番号でデバイスを指定しますが、/dev/sda3 のようにデバイスファイル名で指定することもできます。

# ls -l /dev/sda*
brw-rw---- 1 root disk  8,   0 2007-10-30 10:08 /dev/sda
brw-rw---- 1 root disk  8,   1 2007-11-06 09:26 /dev/sda1
brw-rw---- 1 root disk  8,  10 2007-10-18 21:59 /dev/sda10
brw-rw---- 1 root disk  8,  11 2007-10-18 21:59 /dev/sda11
brw-rw---- 1 root disk  8,  12 2007-10-18 21:59 /dev/sda12
brw-rw---- 1 root disk  8,  13 2007-10-18 21:59 /dev/sda13
brw-rw---- 1 root disk  8,  14 2007-10-18 21:59 /dev/sda14
brw-rw---- 1 root disk  8,  15 2007-10-18 21:59 /dev/sda15
brw-rw---- 1 root disk  8,   2 2007-10-18 21:59 /dev/sda2
brw-rw---- 1 root disk  8,   3 2007-10-18 21:59 /dev/sda3
brw-rw---- 1 root disk  8,   4 2007-10-18 21:59 /dev/sda4
brw-rw---- 1 root disk  8,   5 2007-10-18 21:59 /dev/sda5
brw-rw---- 1 root disk  8,   6 2007-10-18 21:59 /dev/sda6
brw-rw---- 1 root disk  8,   7 2007-10-18 21:59 /dev/sda7
brw-rw---- 1 root disk  8,   8 2007-10-18 21:59 /dev/sda8
brw-rw---- 1 root disk  8,   9 2007-10-18 21:59 /dev/sda9
initrd

Initial Ramdisk のイメージファイル(/boot/initrd)を指定します。

chainloader

パーティションの先頭セクタにインストールされた Windows のブートローダーを起動する場合に指定します。指定したパーティションの先頭セクターにあるファイルを取り込むには +1 を指定します。