より大容量なハードディスクをフィジカルボリュームとして追加した場合など、既存のフィジカルボリュームを削除したいケースも考えられます。そのような場合は、削除するフィジカルボリューム上にあるフィジカルエクステントを新たなフィジカルボリュームに待避してから切り離さなければなりません。そのために使用するコマンドが、pvmove です。pvmove コマンドを実行するには、はじめにファイルシステムをアンマウントする必要があります。必要なバックアップを行った後に、以下のように pvmove コマンドを実行します。
はじめに、pvmmove コマンドを実行するには dm-mirror モジュールをロードしておく必要があります。以下のコマンドを実行します。
# modprobe dm-mirror |
ロジカルボリュームをアンマウントして、pvmove コマンドを実行します。引数には、待避するフィジカルエクステントの存在するデバイス名を指定します。
# umount /home # pvmove /dev/sdb1 /dev/sdb1: Moved: 36.0% /dev/sdb1: Moved: 67.2% /dev/sdb1: Moved: 96.8% /dev/sdb1: Moved: 100.0% |
これにより、フィジカルボリューム /dev/sda1 上に存在していたフィジカルエクステントは、同じボリュームグループを構成している他のフィジカルボリュームへ待避されます。
vgdisplay -v コマンドを実行して確認します。
# vgdisplay -v 省略 --- Physical volumes --- PV Name /dev/sdb1 PV UUID xAhkfB-i1Oj-mxbc-AMit-ohWQ-7mH9-rqfmOE PV Status allocatable Total PE / Free PE 245 / 245 PV Name /dev/sdc1 PV UUID 3K9sEb-5ka9-STZv-8EmZ-TIXd-vivi-Ax2ebN PV Status allocatable Total PE / Free PE 1762 / 1637 |
Total PE と Free PE が同じであることを確認後、vgreduce コマンドを実行し、ボリュームグループからフィジカルボリュームを削除します。
# vgreduce vg_new /dev/sdb1 Removed "/dev/sdb1" from volume group "vg_new" |
pvdisplay コマンドを実行し、フィジカルボリュームが利用されていないことを確認します。
# pvdisplay --- Physical volume --- PV Name /dev/sdc1 VG Name vg_new PV Size 6.88 GB / not usable 0 Allocatable yes PE Size (KByte) 4096 Total PE 1762 Free PE 1637 Allocated PE 125 PV UUID 3K9sEb-5ka9-STZv-8EmZ-TIXd-vivi-Ax2ebN --- NEW Physical volume --- PV Name /dev/sdb1 VG Name PV Size 980.00 MB Allocatable NO PE Size (KByte) 0 Total PE 0 Free PE 0 Allocated PE 0 PV UUID xAhkfB-i1Oj-mxbc-AMit-ohWQ-7mH9-rqfmOE |
最後にフィジカルボリュームを pvremove コマンドで削除します。
# pvremove /dev/sdb1 Labels on physical volume "/dev/sdb1" successfully wiped |
これで、物理的にハードディスクをシステムから切り離すことができます。