Turbolinux 11 Server における Postfix の主な関連ファイルは以下の通りです。
表 10-1. Postfix - Postfixの構成
| バージョン | postfix-2.4.5-5 |
| デーモン | /usr/libexec/postfix/master |
| 起動スクリプト | /etc/init.d/postfix |
| 設定ファイル | /etc/postfix/main.cf |
| ログ | /var/log/maillog |
Postfix は複数のデーモンが起動し、各プロセスが分散してそれぞれの役割を果たします。Postfix は、常駐デーモンである master が SMTP で使用される 25 番ポートを常に監視し、必要に応じてその他のデーモンを呼び出します。他のデーモンには、pickup、smtpd、cleanup、qmgr などがありますが、これらのデーモンは master デーモンの制御下で動作します。
送信されてきたメールは、pickup、または smtpd に処理が引き継がれます。そして、smtpd は、25 番ポートからの接続要求を受け取り、メールの受信拒否などの処理を行を行った後で、受信のプロセスを cleanup デーモンへ引き継ぎます。pickup はローカル配信されたメールを拾い上げ、cleanup デーモンへ処理を引き継きます。cleanup デーモンは足りない From:、To:、Message-Id:、Date: などのメッセージヘッダを追加したり、アドレスの書き換えなどを行った後に、メールをキュー(/var/spool/postfix/incoming/)に保管すると同時にキューを管理する qmgr デーモンを呼び出します。メールの配送は、この qmgr デーモンにより制御されます。qmgr デーモンは、ローカル配信を行う local や 他の SMTP サーバーへ配信を行う smtp 配送エージェントを呼び出し受信者アドレスとともに配送要求を送ります。
このように、Postfix は複数のデーモンが協調して作業することで成り立っています。これは、各モジュールが影響を及ぼす範囲を小さくできるというメリットがあります。各プログラムの肥大化を避け、機能をモジュール化することにより、プログラムに潜在するバグやセキュリティーホールを減らすことにもつながっています。Postfix のモジュール構造に関する詳細は、以下の Web サイトが参考になります。