クライアントがメールスプールからメールを引き取るには、POP3 または IMAP4サーバーを起動しておく必要があります。POP3 は、ユーザーがメールクライアントでメールを引き取るときに最も一般的に利用されているプロトコルです。IMAP4 は、POP3 と同様にメールサーバー上のスプールからメールを引き取るために使用されるプロトコルですが、POP3 がスプールからメールクライアント側のメールボックスにメールを取り込むのに対し、IMAP4 はサーバー上に置かれたメールボックスで受信したメールを管理する点が異なります。Turbolinux 11 Server には、米ワシントン大学(UW:University of Washington)がリリースしている POP3/IMAP4 サーバーが収録されています。
![]() | POP/IMAP サーバーを Dovecot に変更する場合は、項10.13を参照してください。 |
POP3/IMAP4 サーバーはスーパーサーバーデーモンである xinetd 経由で起動されます。xinetd についての詳細は、項20.3を参照してください。POP3 サーバーを有効にするには、以下のコマンドを実行します。
# chkconfig ipop3 on |
IMAP4 サーバーを有効にするには、以下のコマンドを実行します。
# chkconfig imap on |
これにより、/etc/xinetd.d/ipop3、および /etc/xinetd.d/imap の disable 属性の値が no(有効)に書き換わります。xinetd を再起動して、これらのサービスを有効にします。
# /etc/init.d/xinetd restart |
実際にクライアントが POP3/IMAP4 サーバーにアクセスするには、/etc/hosts.allow でアクセスを許可するホストを指定する必要があります。Turbolinux 11 Server の xinetd は、TCP Wrappers によるアクセス制御を行う仕様になっており、/etc/hosts.allow でのアクセス制御のあとに、xinetd でのアクセス制御を行います。
例えば、以下のように記述をすれば、すべてのホストからのアクセス要求を受け入れるようになります。TCP Wrappers の詳細については、項20.1 を参照してください。
ipop3d: ALL imapd: ALL |