33.8. ネットワークの設定ファイル

多くの場合、ネットワークカードの認識や IP アドレスの設定は、Turbolinux 11 Server のインストール時に行われ、すでに完了していますが、Turbolinux 11 Server のインストール後であっても、turbonetcfg を使用し、設定を簡単に変更することができます。turbonetcfg を使用すれば、システムが参照するネットワーク設定ファイルは適切に編集され、ユーザーがそれらの設定ファイルを直接編集する必要はありません。しかし、システムが参照する設定ファイルを把握しておくことも重要です。ここでは、ネットワークの設定で使用されている基本的な設定ファイルを紹介します。

/etc/modules.conf

/etc/modules.conf は、カーネルモジュールとして用意されているデバイスドライバを Linux システムに組み込むための設定ファイルです。Turbolinux 11 Server のインストーラは、ネットワークカードを自動検出し、/etc/modules.conf に、そのネットワークデバイスを動作させるための設定を書き込みます。実際には、以下のように、モジュール名とデバイス名を関連付ける設定が alias で定義されます。Turbolinux 11 Server のインストール後にネットワークカードを増設、または変更した場合は、そのネットワークカードを動作させるために必要なカーネルモジュールを調査し、/etc/modules.conf に記述する必要があります。

alias eth0 3c59x

注意

カーネル 2.6 ではローダブルモジュールの構造が一新され、参照するファイルは /etc/modprobe.conf に変更されています。しかし、従来からの互換性が考慮されており、/etc/modules.conf での指定は、depmod -a コマンドを実行することにより、/etc/modprobe.conf へ反映されます。なお、depmod コマンドは、modutils パッケージに収録されている /sbin/generate-modprobe.conf スクリプトを実行し、/etc/modprobe.conf を更新します。

/etc/sysconfig/network

システムのホスト名、ドメイン名、ゲートウェイの IP アドレス、ゲートウェイとして使用するネットワークデバイスの設定などを行う最も基本的な設定ファイルです。このファイルには、以下のような設定が記述されます。

NETWORKING=yes
PROFILENAME="server"
HOSTNAME=server
DOMAINNAME=example.com
GATEWAY=192.168.0.3
GATEWAYDEV=eth0
FORWARD_IPV4=no
IPX=no
TIMESERVERATBOOT=no

NETWORKING

ネットワークを使用するかどうかを指定します。

HOSTNAME

ホスト名を設定します。ホスト名ではなくドメイン名を含めて指定しても構いません。

DOMAINNAME

ドメイン名を指定します。

GATEWAY

デフォルトゲートウェイの IP アドレスを指定します。

GATEWAYDEV

デフォルトゲートウェイのネットワークインターフェイスを指定します。

FORWARD_IPV4

パケットフォワーディングを有効にするかどうかを指定します。

IPX

IPX インターフェースの使用、不使用を指定します。

TIMESERVERATBOOT

タイムサーバーの使用、不使用を指定します。yes の場合は、TIMESERVERHOST 、TIMESERVERRESYNC、TIMESERVERTYPE などの各項目も指定します。

/etc/HOSTNAME

コンピュータのホスト名が記述されています。このファイルは /etc/sysconfig/network の情報をもとに、システムの起動時に作成されます。

/etc/sysconfig/network-scripts/ifcfg-<dev_name>

ネットワークインターフェースの設定を記述します。<dev_name> はネットワークインターフェースのデバイス名です。例えば、イーサーネットデバイス eth0 の設定ファイルは ifcfg-eth0 となり、eth1 の場合は ifcfg-eth1 となります。このファイルには、各ネットワークインターフェースに設定する IP アドレスやサブネットマスクなどが記述されます。

固定 IP アドレスを割り当てた場合の設定ファイルの内容は以下のようになります。

DEVICE=eth0
IPADDR=192.168.1.82
NETMASK=255.255.255.0
NETWORK=192.168.1.0
BROADCAST=192.168.1.255
ONBOOT=yes
BOOTPROTO=static
MODE=Managed
ESSID="Any"

DHCP を利用した場合は以下のようになります。

DEVICE=eth0
IPADDR=0.0.0.0
ONBOOT=yes
BOOTPROTO=dhcp
MODE=Managed
ESSID="Any"

このファイルで指定される代表的なオプションは以下の通りです。

DEVICE

デバイス名を指定します。

BOOTPROTO

static、bootp、dhcp が指定されます。DHCP サーバーから情報を取得する場合は、dhcp が指定されます。

IPADDR

IP アドレスを指定します。

NETMASK

サブネットマスクを指定します。

NETWORK

ネットワークアドレスを指定します。

BROADCAST

ブロードキャストアドレスを指定します

ONBOOT

ネットワークインターフェースを起動時に有効にするかどうかを指定します。

/etc/init.d/network

設定ファイルを編集し、ネットワークインターフェースの設定を変更した場合は、それをシステムに反映させる必要があります。Turbolinux 11 Server では、そのための制御スクリプトとして、/etc/init.d/network が用意されています。変更したネットワーク設定をシステムに反映させるには、以下のように、このスクリプトを実行します。

# /etc/init.d/network restart

名前解決の設定ファイル

システムが名前解決で参照するファイルには、以下があります。

  • /etc/hosts

  • /etc/nsswitch.conf

  • /etc/resolv.conf

これらのファイルについては、第8章 を参照してください。