多くの場合、ネットワークカードの認識や IP アドレスの設定は、Turbolinux 11 Server のインストール時に行われ、すでに完了していますが、Turbolinux 11 Server のインストール後であっても、turbonetcfg を使用し、設定を簡単に変更することができます。turbonetcfg を使用すれば、システムが参照するネットワーク設定ファイルは適切に編集され、ユーザーがそれらの設定ファイルを直接編集する必要はありません。しかし、システムが参照する設定ファイルを把握しておくことも重要です。ここでは、ネットワークの設定で使用されている基本的な設定ファイルを紹介します。
/etc/modules.conf は、カーネルモジュールとして用意されているデバイスドライバを Linux システムに組み込むための設定ファイルです。Turbolinux 11 Server のインストーラは、ネットワークカードを自動検出し、/etc/modules.conf に、そのネットワークデバイスを動作させるための設定を書き込みます。実際には、以下のように、モジュール名とデバイス名を関連付ける設定が alias で定義されます。Turbolinux 11 Server のインストール後にネットワークカードを増設、または変更した場合は、そのネットワークカードを動作させるために必要なカーネルモジュールを調査し、/etc/modules.conf に記述する必要があります。
alias eth0 3c59x |
![]() | カーネル 2.6 ではローダブルモジュールの構造が一新され、参照するファイルは /etc/modprobe.conf に変更されています。しかし、従来からの互換性が考慮されており、/etc/modules.conf での指定は、depmod -a コマンドを実行することにより、/etc/modprobe.conf へ反映されます。なお、depmod コマンドは、modutils パッケージに収録されている /sbin/generate-modprobe.conf スクリプトを実行し、/etc/modprobe.conf を更新します。 |
システムのホスト名、ドメイン名、ゲートウェイの IP アドレス、ゲートウェイとして使用するネットワークデバイスの設定などを行う最も基本的な設定ファイルです。このファイルには、以下のような設定が記述されます。
NETWORKING=yes PROFILENAME="server" HOSTNAME=server DOMAINNAME=example.com GATEWAY=192.168.0.3 GATEWAYDEV=eth0 FORWARD_IPV4=no IPX=no TIMESERVERATBOOT=no |
ネットワークを使用するかどうかを指定します。
ホスト名を設定します。ホスト名ではなくドメイン名を含めて指定しても構いません。
ドメイン名を指定します。
デフォルトゲートウェイの IP アドレスを指定します。
デフォルトゲートウェイのネットワークインターフェイスを指定します。
パケットフォワーディングを有効にするかどうかを指定します。
IPX インターフェースの使用、不使用を指定します。
タイムサーバーの使用、不使用を指定します。yes の場合は、TIMESERVERHOST 、TIMESERVERRESYNC、TIMESERVERTYPE などの各項目も指定します。
コンピュータのホスト名が記述されています。このファイルは /etc/sysconfig/network の情報をもとに、システムの起動時に作成されます。
ネットワークインターフェースの設定を記述します。<dev_name> はネットワークインターフェースのデバイス名です。例えば、イーサーネットデバイス eth0 の設定ファイルは ifcfg-eth0 となり、eth1 の場合は ifcfg-eth1 となります。このファイルには、各ネットワークインターフェースに設定する IP アドレスやサブネットマスクなどが記述されます。
固定 IP アドレスを割り当てた場合の設定ファイルの内容は以下のようになります。
DEVICE=eth0 IPADDR=192.168.1.82 NETMASK=255.255.255.0 NETWORK=192.168.1.0 BROADCAST=192.168.1.255 ONBOOT=yes BOOTPROTO=static MODE=Managed ESSID="Any" |
DHCP を利用した場合は以下のようになります。
DEVICE=eth0 IPADDR=0.0.0.0 ONBOOT=yes BOOTPROTO=dhcp MODE=Managed ESSID="Any" |
このファイルで指定される代表的なオプションは以下の通りです。
デバイス名を指定します。
static、bootp、dhcp が指定されます。DHCP サーバーから情報を取得する場合は、dhcp が指定されます。
IP アドレスを指定します。
サブネットマスクを指定します。
ネットワークアドレスを指定します。
ブロードキャストアドレスを指定します
ネットワークインターフェースを起動時に有効にするかどうかを指定します。
設定ファイルを編集し、ネットワークインターフェースの設定を変更した場合は、それをシステムに反映させる必要があります。Turbolinux 11 Server では、そのための制御スクリプトとして、/etc/init.d/network が用意されています。変更したネットワーク設定をシステムに反映させるには、以下のように、このスクリプトを実行します。
# /etc/init.d/network restart |
システムが名前解決で参照するファイルには、以下があります。
/etc/hosts
/etc/nsswitch.conf
/etc/resolv.conf
これらのファイルについては、第8章 を参照してください。