NTP サーバープログラムの実体は、ntpd というデーモンです。Turbolinux 10 Server で ntpd の起動や停止を行うには、/etc/init.d/ntpd スクリプトに以下のオプションを指定して実行します。
表 13-3. /etc/init.d/ntpd
| オプション | 操作 |
|---|---|
| start | ntpd デーモンを起動します。 |
| stop | ntpd デーモンを停止します。 |
| restart | ntpd デーモンを再起動します。stop のあとに、start を実行します。 |
| status | デーモンの状況を確認します。 |
/etc/ntp.conf の編集後、ntpd を起動します、ただし、ntpd は大幅な時刻のズレがあると正常に動作しません。ntpd を起動するときは、NTP クライアントである ntpdate コマンドを使用して、事前に時刻同期を行っておきます。以下のように参照する NTP サーバーを引数にして、ntpdate コマンドを実行します。
# ntpdate ntp.example.com 10 Aug 21:20:39 ntpdate[2614]: step time server 192.168.0.7 offset -192.907528 sec |
自ホストのシステムクロックが 192 秒ほど遅れていたことがわかります。もう一度、ntpdate を実行してみます。以下のように、誤差がほとんどなくなったことを確認できます。
# ntpdate ntp.example.com 10 Aug 21:21:05 ntpdate[2615]: adjust time server 192.168.0.7 offset 0.000192 sec |
時刻同期を完了したあとに、以下のコマンドを実行し、ntpd デーモンを起動します。
# /etc/init.d/ntpd start |
ntpd を停止するには、次のコマンドを実行します。
# /etc/init.d/ntpd stop |
Turbolinux 10 Server の起動時に ntpd を自動的に開始するには、以下のように chkconfig コマンドを実行しておきます。
# chkconfig ntpd on |
設定ファイルを変更した場合は、変更を反映するために ntpd を再起動する必要があります
# /etc/init.d/ntpd restart |
ntpd がシステムクロックを同期する様子は、ntpq コマンドで見ることができます。以下のように、-p オプションを付けて実行します。
# ntpq -p
remote refid st t when poll reach delay offset jitter
==============================================================================
*clock.nc.fukuok .GPS. 1 u 28 256 17 22.742 -682108 1.059
LOCAL(0) 73.78.73.84 5 l 26 64 37 0.000 0.000 0.001 |
NTP サーバー名の先頭に * が表示されていれば、ntpd は正常に動作しています。* は同期中のサーバーであることを表しています。ntpd が正常に動作すると、自ホストのシステムクロックを少しづつ補正します。つまり、ntpd を起動してもすぐには正しい時刻にはなりませんので注意してください。
![]() | 同期が開始されるまでには時間がかかるため、ntpd の起動直後に * の符号は表示されません。しばらく経過した後に ntpq -p コマンドを実行し、確認してください。 |
その他、NTP サーバー名の前に表示される符号には、以下があります。
表 13-4. 符号の意味
| 符号 | 意味 |
|---|---|
| * | 現在同期中のサーバーです。 |
| + | 参照可能なサーバーです。 |
| # | 距離は遠いものの参照可能なサーバーです。 |
| 空白 | 距離が遠いなどの理由で参照しないサーバーです。 |
| x | 検査で参照不可能と判断されたサーバーです。 |
| . | 参照しているサーバーが多いために外されたサーバーです。 |
また、ntpq -p コマンドが出力する各列の意味は以下の通りです。
参照先の NTP サーバーの名前です。
参照先の NTP サーバーがどこから時刻を取得しているかを示します。サーバーのホスト名や GPS.などが表示されます。
Stratum の階層を示しています。
l(local)、u(unicast)、m(multicast)、b(broadcast)を示します。
参照先の NTP サーバーからのパケットを最後に受信してからの経過時間を秒単位で表示します。
ポーリング間隔を秒単位で表示します。
NTP サーバーへの接続を試みた最後の 8 回分の結果を 8 進数で表示しています。8 ビットのビット列で結果を保持しており、サーバー接続できた場合はビットが立ちます。したがって全部成功した場合は、377 と表示されます。
時刻同期要求に対する返答時間をミリ秒単位で表示します。
NTP サーバーと自ホストの時刻の誤差をミリ秒単位で表示します。
ばらつきをミリ秒単位で示しています。値が低い方が、正確な時刻同期が可能であることをあらわします。