以下は、GRUB の設定ファイルである /boot/grub/grub.conf の例です。# で始まる行はコメントと見なされます。この例では、設定ファイルの基本的な内容を解説するために、デュアルインストールした Windows を起動するためのエントリも含まれています。しかし、サーバーとして運用するシステムでデュアルブート環境の構築はお勧めできません。通常は、Turbolinux 10 Server のみをインストールしてください。
# This file was converted from /etc/lilo.conf by gilo-0.95-1. timeout 15 password --md5 $1$hr1DGT.z$mLglt9AJB9SKCWS67Bcvf1 default 0 fallback 1 splashimage (hd0,0)/grub/splash.xpm.gz # keymap for jp106 setkey doublequote at setkey ampersand caret setkey quote ampersand setkey parenleft asterisk setkey parenright parenleft setkey tilde parenright setkey equal underscore setkey plus colon setkey colon quote setkey asterisk doublequote setkey bracketleft bracketright setkey braceleft braceright setkey bracketright backslash setkey braceright bar setkey backslash equal setkey underscore plus setkey backslash bracketleft setkey bar braceleft setkey F9 equal setkey F10 bracketleft setkey equal k73 setkey bracketleft k7d title Turbolinux kernel (hd0,2)/boot/vmlinuz root=0303 initrd (hd0,2)/boot/initrd title Windows_OS chainloader (hd0,0)0+1 |
最初に理解しておきたいのは、GRUB でのハードディスクの指定方法です。フロッピーディスクの場合は fd0、ハードディスクの場合は hd0、hd1... と BIOS が認識した順番に割り当てられます。IDE と SCSI の区別はありません。また、パーティション番号は先頭から 0、1... と順番に割り当てられます。
例えば、ご使用のコンピュータに 2 台の IDE ハードディスクが搭載されており、それぞれがプライマリマスターとセカンダリマスターに接続されている場合、プライマリマスターのハードディスクは (hd0) と指定し、セカンダリマスターのハードディスクは (hd1) と指定します。また、プライマリマスターのハードディスクに作成した 1 つ目のパーティションは (hd0,0)、2 つ目のパーティションは (hd0,1) と指定します。セカンダリマスターのハードディスクに作成した 1 つ目のパーティションであれば (hd1,0) 、2 つ目のパーティションであれば (hd1,1) のようになります。
/boot/grub/grub.conf の設定は全般設定と個別設定の 2 つに大きく分かれます。
全般設定とは、全てに有効な設定項目であり、代表的な設定項目は以下の通りです。
default で指定した OS を起動するまでの待ち時間を指定します。
GRUB のパスワードを指定します。Turbolinux 10 Server ではインストール時に設定した root と同じパスワードがデフォルトで設定されます。
timeout で設定した時間が経過してもブートメニューを選択しなかった場合に起動する OS を指定します。ラベルの番号は title の登録順に 0、1...と順番に割り当てられます。
default で指定した OS の起動に失敗した場合に起動する OS を指定します。
背景の画像ファイルを指定します。
キーマップを変更することができます。Turbolinux 10 Server のインストール時に日本語キーボードを選択すれば、適切なキーマップは自動的に設定されます。
個別設定には、各 OS を起動するための情報が記述されます。title から開始され、次の title までが該当する OS を起動するための設定項目になります。個別設定の代表的な項目は以下の通りです。
GRUB の起動画面に表示されるブートメニューを指定します。
カーネルのブートイメージを指定します。スペースで区切り、続けてカーネルパラメータの指定が可能です。この例では、root=0303 が指定されています。これは、/ パーティションが /dev/hda3 であることを指定しています。数字の 0303 は、デバイスの「メジャー番号」と「マイナー番号」です。Linux システムは各種デバイスをこれら 2 つの数字で認識しています。例えば、/dev/hda のメジャー番号は 3、マイナー番号は 0 であり、このデバイス上に作成された /dev/hda3 のメジャー番号は同様に 3、マイナー番号は 3 になります。/dev ディレクトリに格納されているデバイスファイルを ls コマンドで参照すれば、各デバイスに割り当てられているメジャー番号とマイナー番号を確認することができます。なお、Turbolinux 10 Server のインストーラはメジャー番号とマイナー番号でデバイスを指定しますが、/dev/hda3 のようにデバイスファイル名で指定することもできます。
# ls -l /dev/hda* brw-rw---- 1 root disk 3, 0 Sep 7 20:06 /dev/hda brw-rw---- 1 root disk 3, 1 Sep 7 20:06 /dev/hda1 brw-rw---- 1 root disk 3, 10 Sep 7 20:06 /dev/hda10 brw-rw---- 1 root disk 3, 11 Sep 7 20:06 /dev/hda11 brw-rw---- 1 root disk 3, 12 Sep 7 20:06 /dev/hda12 brw-rw---- 1 root disk 3, 13 Sep 7 20:06 /dev/hda13 brw-rw---- 1 root disk 3, 14 Sep 7 20:06 /dev/hda14 brw-rw---- 1 root disk 3, 15 Sep 7 20:06 /dev/hda15 brw-rw---- 1 root disk 3, 16 Sep 7 20:06 /dev/hda16 brw-rw---- 1 root disk 3, 2 Sep 7 20:06 /dev/hda2 brw-rw---- 1 root disk 3, 3 Sep 7 20:06 /dev/hda3 brw-rw---- 1 root disk 3, 4 Sep 7 20:06 /dev/hda4 brw-rw---- 1 root disk 3, 5 Sep 7 20:06 /dev/hda5 brw-rw---- 1 root disk 3, 6 Sep 7 20:06 /dev/hda6 brw-rw---- 1 root disk 3, 7 Sep 7 20:06 /dev/hda7 brw-rw---- 1 root disk 3, 8 Sep 7 20:06 /dev/hda8 brw-rw---- 1 root disk 3, 9 Sep 7 20:06 /dev/hda9 |
Initial Ramdisk のイメージファイル(/boot/initrd)を指定します。
パーティションの先頭セクタにインストールされた Windows のブートローダーを起動する場合に指定します。指定したパーティションの先頭セクターにあるファイルを取り込むには +1 を指定します。