VPN(Virtual Private Network) は、インターネットなどの共有ネットワークを利用してプライベートネットワーク間の通信をあたかも専用回線のよう利用するサービスです。コンピュータあるいは専用機器の間でやりとりされるパケットはカプセル化(Encapsulation:パケットに別のヘッダ情報を付加)され、外部からは遮断された仮想的な直結経路を通ります。これをトンネリング(Tunneling)といい、この仮想的な経路をトンネルといいます。また、ネットワークの両端にあるコンピュータや専用機器がトンネリングと合わせて暗号化を行うため、途中の経路における盗み見や改竄からも守られます。
VPN には、以下の図のように遠隔地の LAN 同士を接続する「Point to Point VPN」(仮想専用線)と PC を遠隔地の LAN へ接続する「リモートアクセス VPN」の 2 つの形態があります。この章では、これら 2 つの VPN 環境を構築する手順を 項22.2 と 項22.3 で解説します。
