第 34章X Window System の設定(turboxcfg)

Turbolinux 10 Server でキーボード、マウス、ビデオカード、モニタの設定を行うには、X Window System 設定ツールである turboxcfg を使用します。turboxcfg は、接続されているビデオカードやモニタを自動検出して適切な値を設定しますので、多くの場合、デフォルト値を受け入れるだけで設定は完了します。

34.1. turboxcfg の起動

turboxcfg がビデオカードやモニタの検出を行うには、コンソールから turboxcfg を起動する必要があります。グラフィカルログインに設定している場合は、turboxcfg を起動する前に、以下のコマンドを実行してシステムのランレベルを 3 に変更する必要があります。

# init 3

turboxcfg を起動するには、以下のコマンドを実行します。

# miniuni
# turboxcfg

ティップ

コンソールから turboxcfg を起動すると、デフォルトの表示言語は英語です。日本語で表示するには、miniuni コマンドを実行したあとに turboservice を実行します。

「turboxcfg へようこそ」画面が表示されます。

すでに X Window System の設定ファイル(/etc/X11/XF86Config)が存在する場合は、[設定変更]と[新規設定]のどちらかを選択できます。/etc/X11/XF86Config が存在しない場合は、[新規設定]のみが表示されます。

[新規設定]を選択すると、全ての設定を最初から順番に行います。既存の /etc/X11/XF86Config ファイルが存在する場合は、/etc/X11/XF86Config.save としてバックアップされます。

[設定変更]を押すと、以下の「X Window System の設定」画面が表示されます。

この画面では、設定したいメニューを選択して、個別に設定することが可能です。[ステップ設定]を押すと、すべての設定を順番に実行します。設定完了後、[保存して終了]を押します。turboxcfg での設定内容が /etc/X11/XF86Config ファイルに反映されます。

34.1.1. turboxcfg の起動オプション

turboxcfg には、いくつかの起動オプションがあります。オプションを確認するには turboxcfg の引数に --help を渡して実行します。

# turboxcfg option

指定可能な option は以下の通りです。

表 34-1. turboxcfg の option

オプション解説
--help指定可能なオプションのヘルプを表示します。
--res <resolution>設定する画面解像度を指定して、turboxcfg を起動します。横長のディスプレイをご使用の場合などに使用します。
--vesaVESA モードで起動します。カーネルがサポートするフレームバッファデバイスを使用して、グラフィックカードの設定を行います。
-a自動設定モードで turboxcfg を起動します。turboxcfg がすべての設定を自動的に行います。
-p現在の設定を表示します。

34.1.2. VESA(Video Electronics Standards Association)

ご使用のグラフィックカードをサポートするデバイスドライバが存在しない場合、グラフィックカードの VBE(VESA BIOS Extension)モードを利用して X Window System を利用できる可能性があります。VBE は、米 VESA(Video Electronics Standards Association)により策定されたグラフィックカード間の共通仕様で、多くのビデオカードが備えている機能です。カーネルがサポートしているフレームバッファデバイスを使用すると VBE モードでグラフィックカードを利用できます。つまり、フレームバッファデバイスを使用すると、XFree86 でサポートされていないビデオチップでも、X Window System を利用できる可能性があります。また、X Window System を利用しない場合でもカーネルのフレームバッファサポートを利用すると、コンソール画面により多くの文字を表示できるメリットもあります。通常は、VGA(Video Graphics Array)のテキストモード(80文字×25行、16色)で文字を表示します。しかし、VESA が定めた VBE モードを指定すると、それ以上の文字を表示することができます。VESA で定義されているモード番号は以下の通りです。

表 34-2. VBE Modes

色数解像度
 640×480800×6001024×7681280×1024
256(8bit)769771773775
32768(15bit)784787790793
65536(16bit)785788791794
約1677万(24bit)786789792795

以下のように、このモード番号をカーネルのブートオプションとして指定します。

vga=vbe-mode

カーネルはフレームバッファデバイスを利用し、指定された VBE モードでスクリーンに文字を表示します。常に VBE モードで Turbolinux 10 Server を起動したいのであれば、GRUB の設定ファイル(/boot/grub/grub.conf)に、このブートオプションを追記しておきます。GRUB については、第2章 を参照してください。

title Turbolinux
kernel (hd0,0)/boot/vmlinuz root=0801 vga=791
initrd (hd0,0)/boot/initrd