16.7. Active Directory への参加

Samba 3.0 では、Kerberos 認証を使用して Windows で構築された Active Directory へ参加することが可能です。ただし、Active Directory のドメインコントローラの機能はサポートされていません。実際に Samba を Active Directory ドメインに参加させるには以下の手順で行います。

時刻同期の設定

Kerberos 認証を機能させるためにはサーバーとクライアント間で時刻が同期している必要があります。あらかじめ、設定を始める前に時刻を同期しておいてください。

/etc/krb5.conf の編集

/etc/krb5.conf の内容を以下のように編集するか、または以下の記述を追記します。

[libdefaults]
  default realm = W2S.TURBOLINUX.COM

[realms]
W2S.TURBOLINUX.COM = {
  kdc = win2000s.w2s.turbolinux.com:88
  }

W2S.TURBOLINUX.COM は、Kerberos の Realm名 です。Active Directory ドメインで設定している Realm 名 を指定します。kdc = には、Active Directory ドメインのコントローラとなっているホストの FQDN を指定しておきます。

注意

Realm 名は必ず大文字で指定する必要があります。

/etc/samba/smb.conf の編集

Samba を Active Directory ドメインに参加させるために最低限必要な[global]セクションのパラメータは、以下ようになります。

[global]
        realm = W2S.TURBOLINUX.COM
        ads server = win2000s.w2s.turbolinux.com
        security = ads

/etc/krb5.conf で指定した内容と同様に、realm パラメータに realm 名を指定し、ads server パラメータに Active Directory ドメインの FQDN を指定します。また、Active Directory ドメインに参加する場合、security パラメータには ads を指定します。

Active Directory への参加

Active Directory の構築後に Administrator のパスワードを一度も変更していない場合は変更しておきます。なお、変更後のパスワードは同じでも構いません。パスワードが 1 度も変更されていないと、以下で実行する kinit コマンドに失敗します。パスワードの変更後、以下のコマンドを実行し、Kerberos 認証で使用されるチケットを取得します。

# kinit administrator
Password for administrator@W2S.TURBOLINUX.COM: <- パスワードの入力

チケットの取得後、net ads join コマンドを実行して Active Directory に参加します。

# net ads join
Joined 'TURBODOC' to realm 'W2S.TURBOLINUX.COM'

正常に参加できた場合は、上記のように "Joined..." というメッセージが表示されます。

Samba の起動

最後に Samba を起動します。

# /etc/init.d/smb start