インターネットへの接続手段には、CATV(CableTV)、FTTH(Fiber To The Home)など様々な方法がありますが、近年のブロードバンドブームの一番の立て役者とも言えるのが ADSL(Asymmetric Digital Subscriber Line)でしょう。ADSL は、既存の電話回線(メタルケーブル)を使用します。音声通信が使っていない高周波数帯を使用することで、非常に高速なデータ通信を可能にしました。また、すでに敷設されている回線を使用するため、大きな設備投資を必要とせず、比較的安価に利用することができます。
ADSL では、多くの場合 PPPoE(PPP over Ethernet)というプロトコルを使用します。これは、ユーザー認証を行うための PPP 接続を Ethernet 経由で行うことを可能にしたものです。通常、プロバイダはインターネットにつなぐ機器として PPPoE クライアント、NAT/IP マスカレード、DHCP サーバー、スイッチングハブの機能などを合わせ持った ADSL アクセスルーターを供給しています。その場合は、すでにルーターに PPPoE クライアント機能が備わっていますので、PC 側の設定は必要ありません。Turbolinux 10 Server であれば、turbonetcfg で DHCP を有効にするだけで接続することができます。しかし、LAN と WAN(インターネット)をつなぐブリッジ機能しか持たない ADSL モデムの場合、PC をインターネットに接続させるには、PPPoE に対応したクライアントソフトウェアが必要になります。Turbolinux 10 Server では、PPPoE クライアントの機能を提供するソフトウェアとして RP-PPPoE を収録しています。ここでは、RP-PPPoE の設定手順について解説します。