何らかの理由で Turbolinux 10 Server が起動しないなどのトラブルが発生した場合、レスキューシステムを使用すると、リカバリのために必要な fdisk、fsck コマンドの実行やシステム情報を取得できるため、Turbolinux 10 Server のトラブルを解決するための情報収集に役立てることができます。
レスキューシステムは、「インストール CD」から起動することも、インストーラのブートイメージファイル(boot.img、nornal.img)から作成したブートディスクで起動することも可能です。「インストール CD」から起動するには、CD-ROM ドライブに「インストール CD」を挿入し、コンピュータを再起動します。以下の起動画面が表示されたら "Rescue System" を選択し、[Enter]キーを押します。

インストーラのブートディスクから起動した場合は、以下の起動画面が表示されます。

boot プロンプトが表示されたら以下のように rescue と入力し[Enter]キーを押します。
boot: rescue ← [Enter]キーを押す |
Turbolinux 10 Server のインストールのときと同じように「Choose a Language」画面 、「キーボードの選択」画面と進みます。次に、以下の「レスキュー方法」画面が表示されます。

「インストール CD」からレスキューシステムを起動する場合は "Local CDROM" を選択し、[OK]を押します。「TCP/IP の設定」画面が表示されます。
![]() | ローカルハードディスクやネットワーク上の FTP サーバーや NFS サーバーに「インストール CD」の内容をコピーしている場合は、それらのメディアソースを選択することもできます。 |

ネットワークに接続する必要がなければ[ネットワークなし]を選択します。接続する場合は、DHCP からネットワーク情報を取得するか、もしくは IP アドレスやネットマスクを手動で入力します。TCP/IP の設定完了後、[OK]を押します。
選択したメディアからレスキューシステムを起動し、以下の画面が表示されます。

以下ではこれらのレスキューモードメニューについて解説します。
起動したレスキューシステムのシェルを起動します。

ここでは、リカバリのために必要な fdisk、fsck などのコマンドを実行することができます。vi でのテキストファイルの編集も可能です。また、/proc ファイルシステム配下の meminfo、cpuinfo、interrupts などの情報を確認することも可能です。ただし、レスキューモードメニューの "シェル" では、最低限のデバイスファイルしか用意されていません。したがって、dump、restore の実行やパーティションを操作したい場合は、デバイスファイルを以下の方法で作成する必要があります。
"既存の Linux システムをマウント" メニューを選択します。これにより、デバイスの検出が行われ、必要なデバイスファイルが自動的に作成されます。
デバイスファイルの作成だけが目的なので、[キャンセル]を押して、既存の Linux システムをマウントせずに終了します。
![]() | ローカルのテープ装置に対して dump、restore を行う場合には、st.ko モジュールを "カーネルモジュールをロード" でロードしてから使用してください。 |
コンピュータに接続されているハードディスクを検出し、既存の Turbolinux 10 Server の / パーティションを /mnt/sysimage にマウントすることが可能です。
![]() | あらかじめマウントポイントとなる /mnt/sysimage を作成しておく必要はありません。このメニューでは、/ パーティションのマウントしか行いませんので、その他のパーティションは必要に応じて手動でマウントしてください。 |

[OK]を押すと、/ パーティションが /mnt/sysimage にマウントされ「レスキューモードメニュー」へ戻ります。マウントした後は、以下の画面のようにメニューが "マウント済みルート上でシェル" に変化します。

このメニューからシェルを起動すると "既存の Linux システムにマウント" でマウントした / パーティションに chroot した状態でシェルを起動しますので、/sbin/lilo コマンドの再実行などが可能になります。
"既存の Linux システムをマウント" でマウントした / パーティションをアンマウントします。
ネットワーク、SCSI などの各種カーネルモジュールを読み込むことが可能です。このメニューを選択すると、以下の画面が表示されます。

ロードしたいモジュールを選択し[OK]を押します。
システムの様々な情報やログファイルをフロッピーに保存することが可能です。保存したファイルは、フロッピーディスクをマウントして内容を確認することが可能です。あらかじめ、ext2 または vfat でフォーマットされた空のフロッピーを用意しておいてください。
採取される情報は、/ パーティションをマウントしている場合とマウントしていない場合とで異なります。/ パーティションをマウントしている状態では、以下の画面が表示されます。

[OK]を押すとフロッピーディスクに情報を書き込みます。
リモートのファイルシステムを NFS マウントすることが可能です。
![]() | マウントする際に nolock オプションを使用していますので、ロック機構は働きません。リモートのファイルシステムに書き込む場合は注意してください。 |

NFS サーバーのホスト名とエクスポートされているディレクトリのパスを入力し[OK]を押します。
NFS サーバーのディレクトリをマウントした後は、レスキューモードのメニューに "/mnt/nfs をアンマウント" が追加されます。NFS マウントしたディレクトリをアンマウントするには、このメニューを選択してください。
シェルを exit した際に、レスキューシステムのメニューへ戻らずに終了します。
環境変数 MONGOOSEARGS を unset し、シェルを起動します。
レスキューモードを終了し、システムを再起動します。