第 41章クォータ

41.1. クォータの概要

クォータ(quota)とは、ユーザー毎、グループ毎にファイルシステムの使用量を制限する機能です。ユーザーがシステム上のディスクスペースを際限なく使用することを防ぎ、ユーザーのディスク使用量を一定限度以下に保つことができます。制限の対象はブロック数と i ノード数です。例えば、使用できるディスク容量を 10MB に制限するためには、1MB=1024KB と換算して、ブロック数は 10240 個と指定します。i ノードとは、ファイルの作成日時やパーミッションなどの情報を格納するファイルシステムの特別な領域です。使用できる i ノード数は、ファイルシステムをフォーマットした時点で、決まっています。たとえディスク容量に空きがあるとしても、i ノードを使い果たしてしまえば、それ以上ディスクを消費することはできません。サイズの小さいファイルであれば i ノードはひとつしか使用しないので、i ノード数はファイル数とほぼ等しいと言えます。使用可能な i ノード数を確認するには、df コマンドに -i オプションを指定して実行します。

# df -i
Filesystem            Inodes   IUsed   IFree IUse% Mounted on
/dev/sda3            1038336  105803  932533   11% /
/dev/sda1              14056      44   14012    1% /boot
/dev/sdb1            1121664     121 1121543    1% /home