ここでは、ファイルを印刷する基本的なコマンドについて解説します。CUPS は、UNIX系 OS の印刷システムとして、以前から一般的に利用されてきた LPD(Line Priter Daemon)との互換性も考慮されていいますので、lpr、lpq、lprm、lpc などのコマンドも今までどおり使用できます。
ファイルを印刷するには、lpr コマンドを使用します。書式は以下の通りです。
lpr [option] filename ... |
例えば、sample.txt というファイルを印刷するには、以下のようにコマンドを実行します。
$ lpr sample.txt |
lpr コマンドを実行すると、データはプリンタキューに格納され、バックグラウンドで順番に印刷されます。
以下に lpr コマンドの代表的なオプションを示します。
表 39-1. lpr コマンドのオプション
| -Pprinter | 複数のプリンタ設定が存在する場合に、printer にプリンタ名を指定して出力します。 |
| -p | 文書を整形(pr コマンド)して印刷します。 |
| -#num | num に部数を指定して印刷します。 |
![]() | 日本語を含むテキストファイル (euc-jp/jis/sjis) を印刷する場合は、a2ps コマンドに --encoding=euc-jp オプ ションを指定して以下のように実行します。a2ps コマンドの詳細については man a2ps を参照してください。
|
なお、システムに複数のプリンタが設定されている場合は、lpstat コマンドで利用可能なプリンタのリストを表示できます。-p は、プリンタのリストを表示し、-d は、デフォルトプリンタを表示します。
$ lpstat -p -d printer printer1 is idle. enabled since Jan 01 00:00 printer printer2 is idle. enabled since Jan 01 00:00 system default destination: printer1 |
なお、複数のプリンタを追加した場合、標準で使用するプリンタを選択するには、以下のコマンド実行します。
# lpadmin -d printer2 |
現在、プリンタキューに貯まっている印刷ジョブの状況を確認するには lpq コマンドを使用します。lprm コマンドで印刷ジョブを削除したい場合なども lpq コマンドで印刷ジョブの ID を確認します。
$ lpq printer1 is ready and printing Rank Owner Job File(s) Total Size active taro 2 test.txt 23552 bytes 1st taro 3 sample.txt 3072 bytes |
キューに貯まった印刷ジョブを削除するには lprm コマンドを使用します。例えば、印刷ジョブ ID が 2 の印刷ジョブを削除するには、以下のようにコマンドを実行します。
$ lprm 2 |