Turbolinux 10 Server で提供するサービスを管理することは、システム管理者にとって最も基本的で重要なことです。サービスは Turbolinux 10 Server が起動する過程で /etc/rc スクリプトにより開始されることは、第1章 で解説しましたが、不要なサービスを意味もなく提供すると、それだけシステムへの負荷がかかります。また、インターネットに接続される環境ではセキュリティにも配慮してサービスを不用意に起動すべきではありません。この章では、システム全体から見たサービスの基本的な管理方法について解説します。
システム起動時に開始されるサービスは、Turbolinux 10 Server インストール時の「サービスの設定」で決定されます。多くの場合、インストーラがデフォルトで用意しているセキュアレベルを選択し、起動するサービスを設定していることでしょう。Turbolinux 10 Server の起動後に、サービスを起動/停止するには、turboservice というサービス設定ツールを使用できます。このツールを利用すれば簡単にサービスの起動/停止やシステム起動時に開始するサービスを設定することができます。turboservice については、項7.3 で解説します。また、もう 1 つの方法として、/etc/init.d/ ディレクトリに格納されているスクリプトを直接実行して、サービスの状態を制御することもできます。ここでは、これらのスクリプトで、サービスを起動/停止する方法を紹介します。ls コマンドで/etc/init.d/ ディレクトリを確認すると、以下のように数多くのスクリプトが存在します。
$ ls /etc/init.d/ IIim* bluetooth* kdcrotate* network* rawdevices* syslog* acpid* canna* keytable* nfs* single* winbind* adsl* crond* killall* nfslock* smb* xinetd* alsasound* cups* kparam* pand* snmpd* ypbind* apmd* functions* ksysguardd* pcmcia* snmptrapd* atapidma* gpm* lisa* portmap* sshd* atd* halt* murasaki* postfix* supermount* atokx* httpd* netfs* random* synctime* |
サービスを制御するには、これらのスクリプトにオプションを付けて実行します。指定可能なオプションは、サービスにより多少の違いはありますが、一般的に以下のオプションが指定できます(詳細はスクリプトの内容を確認してください)。
例えば、SSH サーバーを制御するためのスクリプトは、/etc/init.d/sshd です。SSH サーバーの現在の状態を確認するには root ユーザーで次のように実行します。
# /etc/init.d/sshd status sshd is stopped |
SSH サーバーが停止していることが分かります。開始(start)するには、次のように実行します。
# /etc/init.d/sshd start Starting sshd: OK |
停止(stop)するには、次のように実行します。
# /etc/init.d/sshd stop Shutting down sshd: OK |
再起動(restart)するには、次のように実行します。
# /etc/init.d/sshd restart Shutting down sshd: Starting sshd: OK |
このように、これらのオプションを付けてスクリプトを実行することで、各サービスを開始/停止することができます。ただし、Turbolinux 10 Server を再起動すると、サービスは /etc/rc スクリプトにより開始されますので、これらのスクリプトで開始または停止したサービスの状態は保持されません。Turbolinux 10 Server の起動時に開始するサービスを設定するには、chkconfig コマンドを使用します。(項7.2参照)。