第 7章サービスの管理

Turbolinux 10 Server で提供するサービスを管理することは、システム管理者にとって最も基本的で重要なことです。サービスは Turbolinux 10 Server が起動する過程で /etc/rc スクリプトにより開始されることは、第1章 で解説しましたが、不要なサービスを意味もなく提供すると、それだけシステムへの負荷がかかります。また、インターネットに接続される環境ではセキュリティにも配慮してサービスを不用意に起動すべきではありません。この章では、システム全体から見たサービスの基本的な管理方法について解説します。

7.1. 制御スクリプトによるサービスの起動と停止

システム起動時に開始されるサービスは、Turbolinux 10 Server インストール時の「サービスの設定」で決定されます。多くの場合、インストーラがデフォルトで用意しているセキュアレベルを選択し、起動するサービスを設定していることでしょう。Turbolinux 10 Server の起動後に、サービスを起動/停止するには、turboservice というサービス設定ツールを使用できます。このツールを利用すれば簡単にサービスの起動/停止やシステム起動時に開始するサービスを設定することができます。turboservice については、項7.3 で解説します。また、もう 1 つの方法として、/etc/init.d/ ディレクトリに格納されているスクリプトを直接実行して、サービスの状態を制御することもできます。ここでは、これらのスクリプトで、サービスを起動/停止する方法を紹介します。ls コマンドで/etc/init.d/ ディレクトリを確認すると、以下のように数多くのスクリプトが存在します。

$ ls /etc/init.d/
IIim*       bluetooth*  kdcrotate*   network*  rawdevices*  syslog*
acpid*      canna*      keytable*    nfs*      single*      winbind*
adsl*       crond*      killall*     nfslock*  smb*         xinetd*
alsasound*  cups*       kparam*      pand*     snmpd*       ypbind*
apmd*       functions*  ksysguardd*  pcmcia*   snmptrapd*
atapidma*   gpm*        lisa*        portmap*  sshd*
atd*        halt*       murasaki*    postfix*  supermount*
atokx*      httpd*      netfs*       random*   synctime*

サービスを制御するには、これらのスクリプトにオプションを付けて実行します。指定可能なオプションは、サービスにより多少の違いはありますが、一般的に以下のオプションが指定できます(詳細はスクリプトの内容を確認してください)。

表 7-1. サービス制御スクリプトのオプション

オプション操作
start開始
stop停止
restart再起動
status状況確認

例えば、SSH サーバーを制御するためのスクリプトは、/etc/init.d/sshd です。SSH サーバーの現在の状態を確認するには root ユーザーで次のように実行します。

# /etc/init.d/sshd status
sshd is stopped

SSH サーバーが停止していることが分かります。開始(start)するには、次のように実行します。

# /etc/init.d/sshd start
Starting sshd:                                                            OK

停止(stop)するには、次のように実行します。

# /etc/init.d/sshd stop
Shutting down sshd:                                                       OK

再起動(restart)するには、次のように実行します。

# /etc/init.d/sshd restart
Shutting down sshd:
Starting sshd:                                                            OK

このように、これらのオプションを付けてスクリプトを実行することで、各サービスを開始/停止することができます。ただし、Turbolinux 10 Server を再起動すると、サービスは /etc/rc スクリプトにより開始されますので、これらのスクリプトで開始または停止したサービスの状態は保持されません。Turbolinux 10 Server の起動時に開始するサービスを設定するには、chkconfig コマンドを使用します。(項7.2参照)。