付録 E. LVM(Logical Volume Manager)の設定

注意

LVM でシステムを構築するには、事前に LVM に関する知識が必要です。LVM でのディスク運用管理に熟知したユーザーのみ利用してください。

LVM(Logical Volume Manager)を利用すると物理的に複数のハードディスクをグループ化して 1 つの論理的なディスク(ボリュームグループ)を形成することができます。SCSI / IDE などのインターフェースに関係なく仮想的なディスクを作成することができますので、大規模なシステムにおいても容易なディスク管理が可能になります。複数あるそれぞれの物理ディスクの一部のパーティションだけをお互いに結合させて1つのディスクに見せかけることもできます。例えば、/dev/hda5(5GB)、/dev/hdb6(5GB)、/dev/sda2(5GB)の 3 つのパーティションが空いているシステムでは 15GB の新たな仮想ディスクを作成することができます。そして、その仮想ディスク中に複数のパーティション(ロジカルボリューム)を作成することができます。また、そのロジカルボリュームのサイズ変更が非常に容易に行えますので柔軟なディスク運用が可能となります。

LVM の設定は、以下の手順で行います。

  1. フィジカルボリュームの作成

  2. ボリュームグループの作成

  3. ロジカルボリュームの作成

Turbolinux 10 Server のインストーラーは、上記の手順に従いグラフィカルなユーザーインターフェースで LVM の設定が可能です。

フィジカルボリュームを作成するには、以下の図のように[パーティションタイプ]から[フィジカルボリューム]を選択します。

パーティションのサイズを指定後、[OK]をクリックします。同様に、フィジカルボリュームとするパーティションをすべて指定します。

次に、ボリュームグループを作成し、名前を指定します。ボリュームグループとは、ロジカルボリュームを作成するための仮想ディスクと言えます。[ボリュームグループ作成]ボタンをクリックすると、以下の画面が表示されます。

フィジカルボリュームとして指定したパーティションが一覧表示されますので、ボリュームグループとするパーティションを選択します。

次に[グループ名:]にボリュームグループの名前を入力します。ここでは、例として、"new" と入力しています。入力後、[OK]を押します。

/dev/vg_new というボリュームグループが作成され、新たにタブが表示されます。ロジカルボリュームの設定をするためには、作成された[/dev/vg_new/]タブへ切り換えます。以下の画面が表示されます。

"VG Free" と表示されたバーを押すと表示される[ロジカルボリュームの追加]ボタンをクリックします。以下の画面が表示されます。

はじめに、ロジカルボリュームの名前を入力します。以降は、通常のパーティション作成と同様にファイルシステムのタイプ、マウントポイント、およびサイズを指定して[OK]ボタンをクリックします。

以下の図のように ロジカルボリュームが作成されたことを確認することができます。