システムやサーバー監視のために mail コマンドを利用して特定のメールアドレスにメールを送信するように設定していたり、crontab や at コマンドのように、実行したプログラムの結果を mail コマンドで通知するなど、システムにアカウントを持つユーザーは、システムから自分宛のメールを届けられることがあります。mail コマンドは、このようにシステムから受け取ったメールを読んだり、メールの送信に使用されているコマンドです。
例えば、taro という一般ユーザでログインしている時に、
と実行すると、taro 宛てに届いているメールのリストを表示することができます。メールは、/var/spool/mail/ ディレクトリ以下にユーザー名のファイルで保存されます。つまり、ユーザー名が taro の場合は、/var/spool/mail/taro に taro 宛のメールが格納されます。
試しに、root ユーザーから taro 宛に mail コマンドを利用してメールを送信してみます。最初に、taro から root としてログインし直します。
$ su - |
root としてログイン後、次のコマンドを実行し、ユーザー taro へメールを送信します。
# mail taro <- taro 宛のメールを作成する。 Subject: test <- 件名を入力する。 mail test <- 本文を入力する。 . <- . を入力し、本文を終了する。 Cc: <- [Enter]キーを押す。 |
プロンプトが返ってきたら、root からログアウトします。すでにメールは送信されています。
# exit |
exit を実行して taro へ戻り、taro 宛に到着したメールを確認します。単に、mail とコマンドを実行します。
$ mail Mail version 8.1 6/6/93. Type ? for help. "/var/spool/mail/taro": 1 message 1 new >N 1 root@taro.jp.tla Mon Feb 17 20:18 13/382 "test" & |
先ほど、root から送信した件名 "test" のメールが到着していることを確認できます。プロンプト & で[Enter]キーを押せばメールが表示されます。メールが複数存在する場合は、& の後に読みたいメール番号を入力後、[Enter]キーを押します。
& 1 Message 1: From root Mon Feb 17 20:18:38 2003 Date: Mon, 17 Feb 2003 20:18:37 +0900 From: root <root@hiroyuki.jp.tlan> To: taro@hiroyuki.jp.tlan Subject: test mail test & |
q で読んだメールをメールボックス(~/mbox)へ移動して終了します。そのまま、/var/spool/mail/taro ファイルにメールを残して終了するには、x を入力します。なお、~/mbox ファイルへ移動された既読メールは、以下のように -f オプションを指定して読むことができます。
$ mail -f ~/mbox |
mail コマンドのより詳細な情報は、man ページ mail(1) を参照してください。