
Turbolinux FUJI をインストールするパーティションの設定方法を選択します。以下 3 つの方法から選択することができます。
これが、インストーラのデフォルトです。インストーラが自動的にパーティションの設定を行います。ただし、自動パーティションを選択すると既存の Linux 用パーティションを全て削除し、自動で新規パーティションを作成します。削除したくないパーティションが存在する場合は、自動パーティション設定を選択することはできません。なお、Windows のパーティションは削除されずに残ります。インストーラが設定したパーティション構成は 項3.14 で確認することができます。
TFDisk は、グラフィカルなインターフェースでマウスを使用しながら直感的にパーティションの設定を行うことができるツールです。自動パーティション設定ができなかったときや、手動でパーティションを設定したい場合に選択します。
ループバックインストールについては 付録B を参照してください。
これ以降は、TFDisk を使用したパーティションの設定手順について解説します。
TFDisk を選択すると以下の画面が表示されます。

この画面を操作することで、新規パーティションの作成、既存パーティションの一部更新、削除等が行えます。
![]() | TFDisk で定義したパーティション設定が実際にハードディスクへ反映されるのは、パッケージをインストールする直前です。それまでは[再読み込み]ボタンをクリックし、もとの状態へ戻すことができます。 |
複数の IDE ハードディスクが搭載されている場合は、/dev/hda、/dev/hdb... と接続されたハードディスクの数だけタブが表示されます。SCSI ハードディスクの場合は /dev/sda、/dev/sdb... と表示されます。タブを切り替えることで、各ハードディスクのパーティション設定が行えます。この例では、SCSI ハードディスクが接続されています。/dev/sda と表示された青いバーが、そのハードディスクを示しています。
DOS Free と表示されたグレーのバーは、ハードディスクの空き領域を示しています。したがって、このハードディスクには、ひとつもパーティションが作成されていないことが分かります。すでにパーティションが存在する場合は、既存のパーティション構成が以下のようにグラフィカルに表示されます。

新たに、Turbolinux FUJI をインストールするために、既存のパーティション情報をすべて削除するには[全て削除]ボタンをクリックします。また、ハードディスクを示す青いバーをクリックすると、ハードディスクの情報が表示されます。

ハードディスクの空き領域に新規パーティションを作成する手順を示します。
Turbolinux FUJI をインストールするには、最低でも /(ルート)ディレクトリをマウントするパーティションとスワップパーティションと呼ばれる 2 つのパーティションが必要です。新規パーティションを作成するには、DOS Free と表示されたバーをクリックします。

[パーティションの追加]ボタンをクリックします。

システムが確実に起動するように /boot パーティションの作成を勧めるダイアログが表示されます。
![]() | /boot ディレクトリには、Linux カーネルや Turbolinux FUJI の起動時に使用されるファイルが格納されます。昔の PC/AT 互換機の中には、起動時にハードディスクの 1023 番シリンダ(約 8GB)までしかアクセスできないという BIOS の制限により、それ以降のパーティションに Linux をインストールしてしまうとブートローダーが OS を起動できない可能性があります。そのために、ディスクの先頭領域に小さな /boot パーティションを作成し、この問題を回避することがあります。しかし、最近のコンピュータであれば、ほとんど問題になることはありませんので、必ずしも作成する必要はありません。 |
[OK]ボタンをクリックします。以下のダイアログが表示されます。

このダイアログで作成するパーティションの設定を行います。
このプルダウンリストでは、パーティションのタイプを選択します。パーティションタイプの概要は以下のとおりです。
表 3-1. TFDisk - パーティションタイプ
| Linux ext3 | Ext2 にジャーナリング機能を追加した Ext3 ファイルシステムのパーティション |
| Linux ext2 | 一般的に Linux で利用されている Ext2 ファイルシステムのパーティション |
| Linux スワップ | スワップ領域用のパーティション |
| Linux RAID | RAID 用のパーティション |
| MSDOS VFAT | Windows 9x/Me などで利用されている FAT32 ファイルシステムのパーティション |
| DOS 拡張領域 | 拡張パーティション(作成可能な基本パーティションは 4つという制限があるため、それ以上のパーティションを作成するには拡張パーティションを作成する必要があります) |
| Windows NTFS | Windows NT/2000/XP で利用されている NTFS のパーティション |
| フィジカルボリューム | LVM のボリュームグループを構成するパーティション |
| Reiser FS | ジャーナリングファイルシステムである ReiserFS のパーティション |
| Raw I/O | RAW デバイス用のパーティション(データベースを使用する場合などに利用されることがあります) |
| JFS FS | JFS ファイルシステムのパーティション。IBM の JFS(Journaled File System) をLinuxへ移植したファイルシステムです。 |
| XFS FS | XFS ファイルシステムのパーティション。SGI の UNIX OS(IRIX)で利用されているファイルシステムを Linux へ移植したものです。 |
このプルダウンリストではマウントポイントを選択します。マウントポイントの概要は以下のとおりです。
表 3-2. TFDisk - マウントポイント
| /boot | /boot パーティションには、カーネルや Linux が起動するのに必要なファイルが格納されます。なるべくディスクの先頭に別途作成することをお勧めします。 |
| / | / パーティションは、ルートディレクトリをマウントするパーティションで必ず作成する必要があります。 |
| /home | /home パーティションには、ユーザーのホームディレクトリが作成されます。別途作成することをお勧めするパーティションです。 |
![]() | インストーラは、Windows で使用されている既存の VFAT、NTFS パーティションを検出すると自動的に、/mnt/windows0 や /mnt/winnt0 などのマウントポイントを作成します。インストール後の Turbolinux FUJI は、このディレクトリから Windows のデータへアクセスすることができます。 |
![]() | リストにないマウントポイントを指定したい場合は、直接入力することができます。 |
作成するパーティションのサイズを入力します。単位は MB です。
ここでは、/boot パーティションを作成します。そのままの状態で[OK]ボタンをクリックします。

作成した /boot パーティションが DOS Free バーの左に水色のバーで表示されます。パーティションの情報を確認するには、このバーをクリックします。

次に、スワップパーティションを作成します。DOS Free バーをクリックして表示される[パーティションの追加]ボタンをクリックします。以下のダイアログが表示されます。

ここでは、以下の項目を設定して[OK]ボタンをクリックします。
![]() | スワップパーティションのサイズは、各システムの環境に依存しますが、一般的には、物理メモリサイズの 2〜3 倍のサイズを確保するのがよいと言われています。しかし、今では GB 単位のメモリを搭載するコンピュータも珍しいことではなく、あくまでも目安にすぎません。 |
![]() | インストーラは、ID が 0x82 である既存のスワップパーティションを検出すると、そのスワップパーティションをインストール後の Turbolinux FUJI でも使用します。しかし、そのスワップパーティションが他の UNIX OS のために用意されたスワップパーティションである場合に不具合を起こす場合があります。したがって、デュアルブート環境を構築されている場合は、Turbolinux FUJI がこのスワップパーティションを使用しないように無効にしておくことをお勧めします。そのためには、対象のスワップパーティションのバーをクリックすると表示される[swap 領域を無効にする]ボタンをクリックしてください。 |
次に、ルートパーティションを作成します。同じように DOS Free バーをクリックすると表示される[パーティションの追加]ボタンをクリックします。

ここでは、残りのハードディスク領域すべてをルートパーティションとして作成することにします。以下の項目を設定して[OK]ボタンをクリックします。
ルートパーティションを作成すると[次へ]ボタンがクリックできる状態へと変わります。作成したパーティション構成を確認し、インストーラの次のステップへ進みます。
すでに存在しているパーティションの設定を変更するための手順を解説します。

既存パーティションの中から設定を変更したいパーティションをクリックします。パーティションの情報と[一部更新]、[削除]の 2 つのボタンが表示されます。[削除]ボタンをクリックするとパーティションが削除され DOS Free と表示された空き領域へと変わります。[一部更新]ボタンをクリックすると、以下のダイアログが表示されます。

パーティションタイプとマウントポイントを変更することができます。設定変更後、[OK]ボタンをクリックします。
![]() | インストール後の Turbolinux FUJI から既存のパーティションにアクセスしたい場合は、ここでマウントポイントを指定できます。 |

パーティションは、確保しただけでは利用できません。選択したパーティションタイプでのファイルシステムを作成して初めて利用することができます。ここでは、フォーマットするパーティションを選択します。スワップパーティションは表示されません。
ハードディスクの不良ブロックをチェックする場合は、"フォーマット時に不良ディスクをチェックする" を選択します。フォーマットに要する時間は増えますが選択されることをお勧めします。
![]() | フォーマットが実行されると、データはすべて削除されます。既存のファイルシステムにマウントポイントの設定をした場合など、フォーマットする必要のないパーティションは、選択が解除されていることを必ず確認してください。 |