3.7. ブートローダーの設定

ブートローダーは、コンピュータ起動時にハードディスクから OS をブートするためのプログラムです。複数の OS がインストールされたデュアルブート環境では、起動する OS を切り替えるブートセレクターの役割も果たします。Turbolinux FUJI では、GRUB(GRand Unified Bootloader)というブートローダーを標準で採用していますが、以前から Linux のブートローダーとして使用されてた LILO を選択することも可能です。ここでは、ブートローダー のインストールに関する設定を行います。

3.7.1. 簡易設定

簡易設定の設定項目を以下に示します。

起動ディスクを作成する

Turbolinux FUJI を起動するには、ブートローダーをハードディスクにインストールせずに、起動ディスクから起動することも可能です。選択するとパッケージのインストール後にブートディスクの作成画面が表示されます(項3.17)。 ブートローダーをインストールする場合でも、何らかの障害で Turbolinux FUJI が 起動できないなどの緊急時に備えて、起動ディスクを作成することをお勧めします。

ブートローダーをインストールする

ブートローダーをインストールしない場合は選択を解除します。ただし、選択を解除できるのは、起動ディスクを使用して起動する場合や他のブートローダーを使用しており、インストールした Turbolinux FUJI を確実に起動できる手段をすでに持っている場合です。通常この項目を解除することはありません。

ブートローダーをインストールする場所

ブートローダーをハードディスクのマスターブートレコード(MBR)にインストールするか、ブートパーティションの最初のセクタにインストールするかを選択します。

通常はマスターブートレコードに GRUB をインストールします。MBR はパーティション情報を保持するパーティションテーブルやブートローダーがインストールされるハードディスクの特別な領域です。MBR に GRUB をインストールすればコンピュータ起動時に BIOS は MBR にインストールされた GRUB をロードし、そしてロードされた GRUB は、Turbolinux FUJI を起動します。なお、/dev/sda の表示は環境によって異なります。GRUB を MBR にインストールすると既存の MBR は上書きされますので、他のブートローダーをご使用の場合は注意が必要です。

ブートパーティションの最初のセクタは、GRUB 以外の商用のブートローダー等を使用している場合に選択します。画面には、/boot パーティションとして指定したデバイスが表示されるため、/dev/sda1 の表示は環境によって異なります。

3.7.2. 詳細設定

詳細設定の設定項目を以下に示します。

LBA32 モードを使用する

LILO を使用する場合のみ指定可能です。8GB 以上の大容量ディスクの普及により、シリンダ数が LBA モードで 1024 を超えるものが多くなりました。通常、LILO が Linux をブートするには、カーネルや起動時に使用されるファイルを 1023 シリンダ以内に作成したパーティションにインストールする必要がありますが、1024 シリンダを超える場合はこれを選択します。標準で選択されていますので、通常は変更する必要はありません。ただし、古いコンピュータでは BIOS の制限により、インストールされた OS を起動できない場合もあります。

リニアモードを使用する(一部のSCSIドライブで必要)

LILO を使用する場合のみ指定可能です。最新の機器ではほとんどありませんが、SCSI ディスクやノートPC の一部にリニアモードで動作しているものがあります。機器に付属の説明書を参照し、該当する場合には選択します。

カーネルパラメータ

起動時にカーネルへ渡すパラメータを指定することができます。

ブートローダーに GRUB を使用する

ブートローダーに LILO を使用する場合は、選択を解除します。

GRUB のブートに root パスワードを使う

一般ユーザーがシステム内のファイルを参照したり、カーネルパラメータを指定することを防ぎます。選択されていると、GRUB のパスワードに root のパスワードを設定します。初期設定のまま選択されることをお勧めします。

デフォルトブートイメージ

システム起動時に標準で起動する OS を指定します。 初期設定では、Turbolinux FUJI が標準で起動する OS として設定されます。したがって、デュアルブート環境を構築した場合に Windows を通常起動する OS としたい場合は、デフォルトブートイメージを変更する必要があります。変更するには、画面下のテーブルから起動可能なパーティションを選択し、"デフォルトブートイメージ" を選択します。

ブートラベル

ブートラベルの文字列を任意に変更することができます。ブートラベルとは、ブートローダーが起動する OS を識別するための文字列です。ここで設定したブートラベルは、 コンピュータ起動時にブートローダーの起動画面に表示されます。Turbolinux FUJI のブートラベルは、初期設定では "Turbolinux" です。Windows とのデュアルブート環境を構築した場合は、"Windows_OS" というブートラベルを標準で設定します。表示されたブートラベルを選択することで起動する OS を切り換えることができます。